イマドキの若者

ミシマ社という、知る人ぞ知る出版社がある。
会社自体は知らなくてもそこが出した本、例えばウチダ先生の「街場シリーズ」などは
売れに売れて有名なので「あぁあの本出したとこのね」という認識はあるかもしれない。
私もその程度だったんですが、それとは別のところでこのミシマ社という会社を
知ることがあり、そのなんともユル〜い会社のロゴを見て脱力。
もしかしてこれ、サブカル狙いなの?と思っていたけれど、そうではなく
「自分たちが面白いと思うものを作り、読者にお届けする!」という純粋熱血路線の
しかも、なんだか共感できるポリシーをお持ちであるのだなぁと思っていたところ
本屋でこれを見つけたので購入しておいた。
しかしなかなか読む時間がなく、最近になってやっと読了。
本自体は会社の起業からこっちのお話であるが、なにより社長をはじめメンバーが若い。
いわゆる大企業のデデーンとした感じではなく、どちらかというとサークルの延長の
ような構えない会社であるらしい。魅力的。
でも決して甘々ではなく、たぶん理念として「自分たちが面白いと思うモノなくして
人が感動するような、興奮するような本が読者に届けられるか!」という
あれ?どっかで聞いたことあるような…理念を掲げてお持ちなのである。
しかし、それがものづくりの原点だろうと、不肖ワタクシもそう思うのであります。
そして、最近のワカモノは実によろしいなぁとおばちゃん、すごく眩しい。
肩肘張らず、ナチュラルで、リベラルで、芯がある。
ま、そんなヤツばかりではないのだろうけれども、どちらかというとそんな感じの
若者は格段に増えている印象を持っているのだけれど、どうでしょう。
我々世代としては、そんな若者たちから見て恥ずかしくない先達でありたいよね。