大人の背中

初めての場所、初めての関係ということで意気込んでいた甲南のレッスンも後わずか。
子供達を対象としているので学校の年度制と同じく3月で一旦キリとなる。
4月からはまた新しくクラスが始まるのだけれど、少々変更があると聞いている。
今は中学生以上でないと受講できないという枠らしいのだが、それをもう少し広げる由。
広げるのと同時に週一回(月四回)が月二回へと切り替わり、一回のレッスンの時間が
長くなるということらしい。
この1年、様々なことを試しつつきたけれど、さてどうだったのか。
今回の2つの発表会での彼女達を見ていて、確かに成長できていると思うところと、
週一回の指導はなんだったんだ、と思うところとが交錯する。
それもこれも私の指導力不足でございます。ごめんなさい。
子供とか大人とか関係なく、しかし、やはり大人は長年生きている中でふるいにかけ
今残っている趣味(?)が踊りな分、向き合い方も不器用なほど真剣だ。
一方、子供は生活の中の一部に踊りがあり、不可欠には違いないが、大事なことが
他にもたくさんある印象。これに命を懸けているという感じはしない。
そこを多少見誤ったかな、という気はしている。
自分は若い頃にこれに命を懸けていたので、若い子が踊りに向かうのはそうであると
つい思ってしまうのだが、そうでもないらしい。
長く踊るために必要な基礎をと思ったが、それはそれで習得自体時間がかかるし
習得しようと思うなら週一回ではしょせん無理があるのだ、とも。
それに一番大事なのは稽古場にいない時に各自どうしているかだ。
それをしっかり伝えてやれなかったように思う。
課題を与えられ、それをこなすことで及第点がもらえるように感じているのかな。
私自身は踊りと言うこと自体が自発的なものだと思っているので、強制はしたくない。
そのあたりの誤差を感じる事ができたのは自分なりの収穫だったのだが、さて。
この春、受験に突入する子もいるし、離れる子もいるかもしれない。
片や継続してクラスに留まる子や、新しく入ってくる、またはアケミちゃんに
強制的(笑)に言われてはいってくる子もいるかもしれない。
1年スパンで考える癖を自分も身に着け、いろんなことをやって見せなければいけない
のだなぁと気持ちを新たにして新しい年度に挑もうと思う。
そして4月の発表会で大人が必死になって真剣に遊び、踊り、熱中しているさまを見て
その輝きに触発されてくれると嬉しいなぁと思っている。