叩けよ、然らば開かれん

金曜の夜はアケミちゃんが催す発表会の照明合わせだった。
その前にスタジオをお借りして北海道のビデオ撮り一発。為せば成る。
これで後顧の憂いなく月曜日までに書類をそろえて発送したら一件落着だ。うぃ〜!
照明合わせが行われているホールへ行くと、やってるやってる。
おぉ〜大きくなってるなぁ〜子供達。
今年は残念ながらこちらの発表会には出演叶わない子供達。みんな元気そうだね。
先週深夜に打ち合わせした照明のK原さんにご挨拶。
「(プログラムの)どこまでいってますか?」「めっちゃ押してますよ〜」あらら。
冒頭に時間がかかったらしく約30分遅れているとか。最後まで行くのかしら?
私の担当しているクラスは8時30分からの予定だったけれど、結局は9時半を過ぎる。
10時閉館なのに…まだその後も残っているのに。
可哀想に残っていたヒップホップの作品は息つく暇なしで怒涛の通し。
「しんどっ!」とさすがの子供達もヒーヒー言っていた。
それにしても隔世の感あり。子供の成長は毎年のことながら、ついにヒップホップを
やっていることに微妙な感情が生まれたりして。「ブルータス…」の心境に近いかな。
仕方ないよねぇ、と思う反面、ジャズだけをやっているという稀有な場所だったので
残念な気持ちがあるのは否めない。でも時代のニーズには逆らえないね。
ましてやスタジオ経営だもの。続けなければいけないのだもの。
子供達も楽しそうにやってるしね、いいんじゃないでしょうか。楽しいのが一番。
けれど結局のところ、どの作品を見ても踊っている子は踊っているのであって
それはジャンルには関係がないようだ。
その他大勢は「動いているだけ」踊るって簡単だけど難しい。ましてや見せるとなると。
今更ながらエラい世界に足を突っ込んでるなぁと大げさに考えてしまった。
自分が踊ることならまだしも指導や振付って…エラいこってすわ。
その上、子供達には好きにならせてあげないといけないなんて。難しすぎます。
「やる子はやるし、やらん子はやらん」切って捨てたらあきませんか。あきませんね。
でもさ、強制したってどうなるもんでもないもの。やっぱり好きこそ…ですよね。
その先にあるものは真剣にやった奴にしかわからない世界が拡がっていると思うが。
誰もが踏み入れることのできる場所じゃない、とも。
ただ、門戸はいつでも開かれている。自分次第よ。そこは、きっと。