広島旅行 夜

資料館では1階のパネルやジオラマの他、別棟でリアル人形や遺品などを見る。
なんというか誤解されそうな表現だけど「お腹いっぱい」になってしまった。
悲惨さも残酷さも無慈悲も充分すぎるほど伝わったから、と。まことに不遜ながら。
これでもか、これでもかという威圧感ではないのだけれど…どうしようもないほどの
数の多さに何をどうしても追いつかず伝えきれないのだろうなぁ、という感じ。
でも、この地に立ててよかった。ホントに。
資料館以上のものを実際に感じることができたしね。
ムスメなどは学校で習っている最中には、その辺りはそれ一色になることに
拒否反応でもないのだろうけど、押し付けられる感じがするのだろう。
ことの是非とは別のところで。
だから態度が一見そっけないのだけれども、資料館でもドームでも見るべきところは
きっちりと見ているようだったので良しとしよう。
きっとこの体験は後々までも何かが残るはずだ。
ここにも川べりにカフェがあり、休憩しようかということになったが、もう限界。
一刻も早くホテルに帰ってベッドに横になりたい。
商店街もぶらぶらしたいけど、とにかく横に…。
全員たいがい疲れてきてもいたので(けっこう歩いたし)タクシーを拾って帰る。
部屋に着くなり「ごめん、おかーさん休憩します」といってベッドにもぐり込む。
もう倒れる寸前だった。タクシーでも思わず横になったくらい。
眠いんじゃない。頭が痛いのだ。
微動だにせず息を殺す。…2時間ほど死んだように寝ていたようだ。
気がついたらみ〜んな寝てるじゃないかっ。みんな疲れてたやん(笑)
すこし頭痛もマシになっている。あぁこれぐらいなら動けるよ。ごめんね。
さ、ご飯食べに行こか。みんな起きて〜。さぁ魚を食べに行こう!
この日の夜は居酒屋で、ということを決めていた。
地元に根付いたところへ行きたかったが、ホテルの周辺にはなく、チェーン店だが
関西では見かけない、瀬戸内の魚を扱うと謳っている店に入った。
おすすめはヤリイカの姿造りだと。迷わずそれを頼む。
あとは鯛のお刺身とか小いわしの天ぷらとか。魚ばっかり。美味しかった〜!
アルコールを頼みたいところだが、頭痛が尾を引いていて無理そうで残念無念。
あぁ〜これなら日本酒だよなぁ。仕方ないね。明日もまだあるし。自粛。
しばらくしたら店のお姉さんが「先ほどのイカ、後料理はどうしますか?」ときた。
あとりょうり?ってなに?「残っているゲソとかをお料理させてもらいます」
あ、そーなんだ。何があるの?「一番人気は天ぷらです。後はバター焼きとか…」
と、すかさずムスメが「バター!」という。うん、それでエエよ。
でももうお腹一杯なんやけどね。入るかな?
そんなことは単なる危惧でした。姿造りにするほど新鮮なものは、焼いても美味しい。
みんなで取り合いして食べ尽くしました。
あ、しまった口からゲソの先っぽを出してエイリアンみたいになってた娘の写真は
ダーリンの携帯のほうです。残念。
遅めの夕食を堪能して、ぶらぶらと散策しながらホテルへと帰る。
さて、ぐっすり寝て、明日は宮島だ。