頑張る娘さん 6

決勝で当たる相手は予測で行けばいつも練習試合をしているチーム。Mヶ崎。
男子も女子も強いところ。ライバルなのだけど、すごく仲が良い。
他の交流試合とかでも一緒になると、勝負だからお互い譲らないが
自分達が出ていない時にはお互いのチームが応援をしあう。
その姿は保護者の目から見ても本当に微笑ましく、さわやかで美しい。
スポーツのいいところを凝縮している感じ。
お互いの監督を子供たち同士も慕っているのも良いのよね〜。
だから子供たちも、このチームとやれることを楽しみにしていました。
なんたって、そこの男子に昨年は涙を飲まされたのだから。今年はその雪辱を果たす!
しかしブロック別の妙もあり、ここの男子と女子も潰しあいになってしまったのです。
結局は男子が勝ち上がってきたのだが、なんと準決勝で敗れたという報が入る。
…え?…と一斉に子供たちにも、監督たちにも動揺が走った。もちろん保護者の中にも。
しかも決勝に出るチームにMヶ崎女子も男子もストレート負けを喫したとか。
うちといつも競っているチームがストレート負け。
その対戦相手はあまり交流がないクラブチームです。
昨年まではそんなに強くなかったし、うちが準優勝した府大会の予選でもボロ勝ちだった。
半年でそんなに強くなる?誰か入れた?養成ギプスでも着けた?
負けを喫したMヶ崎のメンバーが次々と情報を入れに来てくれる(笑)
どうやら向こうは男女混成チームで、アタッカーの男子が背が高いとか。
後でわかったが全体的に背が大きいチームだった。なんか迫力あるぅ。
対して、うちは地味というかバックのメンバーが大きくないので小ぢんまりしてる。
うむ。そんなところで迫力負けしているわけにはいかん。
しかし、あまり対戦したことのない相手、しかも「あの」Mヶ崎が負けたということで
子どもたちは戦々恐々だ。しかもセッターである、うちのムスメが突き指。
だ・だ・だいじょうぶっ。アンタ達には実力があるから。ひとりじゃないから。
そして運命の第一セット。いきなり相手チームの男子の強烈なスパイクでの幕開け。
ひょおぉ。こら手ごわいぞ、っていうか、うちの子たちはいつも立ち上がりが悪いのだ。
なかなか波に乗れない。まぁ緊張もするんでしょうけれどね。
しかし監督曰く「さっきの試合で集中力が切れたんちゃう?」…らしい。
まぁね、盛り上がりましたしね、うちの男子との試合。
確かにまるで決勝みたいな盛り上がりでしたもの。でもそんなん言うてる場合ちゃう!
これで最後。本当に最後なんだよ。このメンバーも、この監督も、この試合も。
いつやるの?今でしょ。(パクりました)
流れが相手チームに行き始めたところで反撃開始。やっとかぃ。
突き放されそうだった点数をどんどん追い上げる。20対20のデュース。
よっしゃ、行け。と思ったが第一セットは22対20で相手チームの勝ち。
しかし、これで気持ちもほぐれたのか、冷静になって集中力も戻ってきた。
第2セット、トントンと点が入り始め(向こうが疲れてきたか連係が悪い)
21対11でこちらの勝ち。うん、本来はこういう実力なんだよ。
うちは突出して技術のあるメンバーがいるわけではないが全体として力がある。
なにより実戦を積んで力を付けてきたというのは大きい。
そしてフルセットに持ち込み、本当の決勝。いやぁ盛り上がりますなぁ〜!
こういうのがスポーツの面白さよね。私も暑くて上着を脱ぎ捨ててしまったわ。
第3セットになるともう半分向こうが諦め始めてきた感じ。
スパイクは決まらない、ネットタッチが多くなる、サーブミスをする。
決め合っての試合ではなかったが、こちらはミスも少なく、拾いまくるのが奏功して
21対10で見事優勝!やったぁ!よく頑張った!
よくよく考えれば、このチームとうちの男子が1日目のブロック別で対戦している。
うちの男子が1位通過でうちの子たちと当たったわけだから男子に負けたチームだった。
ということは、その男子に勝ったうちの女子が勝つのは当然のことだったのかも。
いやいや、勝負は時の運と言うこともありますからわかりませんが。
まぁ順当なところだったのでしょう。
ただ親バカを承知で言わせてもらえれば、決勝では手の痛さもあったのか
ムスメ得意のツー(レシーブであがった球をトスする振りして相手コートにおとす)
があんまり決まらなかったこと。いつもならいいところで決めてそれが流れを変えるのに
と、少しだけ残念な気持ちです。でもよくやったね、その怪我で。
何より、この優勝を目指してやってきた1年だったので手放しで嬉しいです。
あぁ、でも終わっちゃたなぁ〜寂しいなぁ〜。
今週末は卒部式と謝恩会です。