朱と闇

一応うちも京都の家であるため、お正月には塗りの椀で年賀を慶ぶ。
義母が結婚した時に揃えてくれたものだ。
漆の一揃えであるが、男性はオール朱、女性は黒に中が朱の椀と決められている。
最初はつい女性が朱だと勘違いしそうになっていたけれど、最近では間違わない。
ただ、その理由については深く考えたことがなかった。
どちらかというと朱は緋に通じるから生命の根源である「種」は朱にも
通じているはずだからして(もちろんダジャレではありません)
これは女性に属するのでは?と思っていた。
で、年初にはプリミティブな感覚が儀式化されてお互いを喰らい合うという
意味があるのかな〜なんて解釈していたのだけれど
今朝の新聞でたまさか漆の椀が特集されていた。(にっぽんの色というコラムで)
図らずもその中に長年の謎が解き明かされていたのだ!←大げさ
朱は太陽であり、黒は闇であると。
なるほど〜。だから女性が黒/朱なのだね。
アポロンが男性性で、ディアナが女性性なのと同じだ。
確かに女性は闇だわ。
今までは黒には白だと思っていたけれど、これも有りだね。
もちろん民族性に則った感覚的なものではあるので、
日本の場合は赤と黒、中国では黒と白、どちらも正解なんだろう。
もしかしたらアフリカとかじゃ赤と黄とかになるのかもだし。
いや〜なんだかこういう話題は無条件にときめいてしまう。
朝から自分の核に触れた気がする。いい日になりそうだ。