瀬尾まいこ氏のもの2冊。

僕の明日を照らして

僕の明日を照らして

図書館の神様

図書館の神様

文庫のあとがきで瀬尾氏が母子家庭育ちということを知る。
小説は自分自身の切り売りと聞くので、なるほどそうかなと思う。
シングルマザーという設定が多い。主役であれ脇役であれ。
そしてその子供の感じ方というのが氏の一部分なのだろうな。
図書室のほうは夕べから読み始めたとこなので結末は知らないけれど
もうひとつのほうは一気読みをしてしまった。
切なくも暖かい、でもところどころ理解不能な物語。
最後は感情移入しちゃうけど。
どうしてそうなるかとかは解き明かされないまま物語は進み、
こちらはヒヤヒヤドキドキする。
物語とは言えDVはやだね。こんな時は「目には目を…」式にと思っちゃうね。
いずれにしても自分自身の投影から派生する物語は根源的に芯がある。
でも、それしか方法がないとも言える気がする。人間が作る限りは。
自分の体験に基づかない全くの夢物語を創り出せるものかしら。
魔法を使ったり龍に乗ったりは実体験とはいかないけどね。
そうそう、短い物語だけれどこれには泣かされた。
おしまいのデート

おしまいのデート

表紙にある天丼をめぐる物語。泣いたわ〜。