実感快感

結構な佳境と言っても差し支えない状況だと思う。
注文に次ぐ注文、支払いに次ぐ支払い、調達に次ぐ調達。
その他、色々なことが同時進行で加速していってる。
振付はやっていけば減っていくので少しホッとできる状況になったけれど。
猫の手も借りたい…ほどでもないし。大丈夫。
それにそんなの借りたって無理やし。パターンで押せる職種じゃないしね。
その昔、今と同じかそれよりもっと忙しい日々だった。
精神的に全然余裕がなかった。いつも追い詰められている感じがした。
それなのに実感の湧かなかった日々。
あの空虚さは一体なんだったんだろうと思う。
リタイアを心で決めた時、山に行こうと思った。本気で。
山で働くことを考えて、下調べとかもした。
ある種の逃避であったことに間違いはないけれども、逃避以上に山には実感が
あったんだよね。…山とは登山の事です。
そんなに本格的な登山と言うのはしたことはなかったんだけれども
その時期は山関係の店に入りびたり、会員にもなってよく山行していたんです。
槍から穂高を縦走する計画も立てていたけれど、これは実現しなかった。
リュックやシュラフといったグッズを揃えただけで終わってしまった。
自分の足で登り、下りてくる。
この単純なことが当時の私にとっては宝物だった。
(当時の私にとって)踊りにはない手ごたえと実感だった。空虚の裏返しね。
今になって、その空虚さが少しだけ理解できる。
全て「自発的なものでなかった」からだった。特に私のようなタイプは。
もちろん踊っていたのだし、舞台に立っていたのだし、教えてもいたけれど。
やりたいことをやっている、と思ってたんだけどなぁ。。。
今、こうやって本当に自分の好きなことを、自分のできるペースで無理なく…?
いや、無理はしても「やらされている」感じはしないわけで。
自発的なことってのが、私にとっては一番大切なことらしい。
だから強制も強要もしたくない。誰にも。
…とはいえ、作品は強制的にアレなことやらせるんですけどね。
アレってなに?アレはアレだ。イロモノってことだ(笑)
もちろんそれだって、心底やりたくない人は離れてゆくだろうし
やりたくてもタイミングが合わないことがあるのは理解しているつもり。
うん。みんながいてくれるのは「ルイトモ」だからねって思ってます。
現役時代から引き続き応援して下さってる方も沢山いらっしゃるんですが
イワークス以後に関係している方達が思っているより多くなってきて
ワタクシにはそれが一番の財産であるなぁ、と請求書を書きながら思う日。