正月3日目

さて徐々に日常が戻りつつある3日目です。お節って一日だけでいいよね。
どうしても毎年残ってしまう御煮〆は来年は作らないことにしよう。
毎年々々そう思うのに、何故か作ってしまうのだなぁ…。来年は本当にヤメる。
それにしても昨日の日記「檀家の寺」ってのはおかしいんじゃね?菩提寺か。
かようにアホなまま今年もずるずるっと始まりました。
30日に買い物に行ったついでに本を2冊購入しました。
どちらも震災関連です。『河北新報のいちばん長い日』と『遺体』です。

河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙

河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙

遺体―震災、津波の果てに

遺体―震災、津波の果てに

昨日の夜までにすっかり読了。寝転びながら読むような本ではないなと思いつつ
正月で朝きっちり起きなくてもいいのを理由に夜更かしして読みました。
被災地から遠く離れたこちらではあの日はTVやネットに釘付けでした。
始めこそ「生まれて初めて見る現象」に驚き、おののきながらも、
今、起こっていることが映し出されていることに訳も分からず興奮し
「不思議」をみるような心持でありました。現実味がなさ過ぎた。911と同じ。
でも良く考えればその画面の向こう側は現実であり災害そのものであり
いろんな人がその瞬間に命を奪われていることに思い至ると
その後、何度も繰り返される津波の映像に気分が悪くなっていきました。
しかしあくまでも私は視聴者でした。
画面の向こうで起こっていることであり、一旦スイッチをオフにすれば
何ら昨日と変わりない日常が流れていて、特にこちら(関西)では停電もなく
水も普段通り、スーパーもコンビニも普通の営業でしたね。
しかし心には忘れることのできない出来事として刻み込まれました。
この2冊とも311から数日を追ったルポのような本です。
一つは報道機関(地元新聞社)としてのありよう。
自らが被災者である人が少なくない記者たちの今でも続いている対峙の様子。
もう一つは石井光太さん(ルポライター)が取材をし、取材対象となった方々に
なりかわって語られている形式のもの。釜石のおはなしです。
両方とも「そうだったのか」という、その日の現地の様子が記されています。
私たちはTVなどを通じて未曽有の大災害が起こったことを知り得ましたが
現地の方々は当時情報を寸断され、一体どうなっているのかがわからなかった
という事を、恥ずかしながらこの本を通じてよくわかりました。
稚拙な表現ですが両方とも読んで良かったと思う本でした。
読みたい方はお貸ししますので是非どうぞ。