太郎物語

昨日は日記以降、編集作業に出掛けたのであります。音響の三橋氏宅まで。
彼には公演の度に何かの形でお世話になっております。
思えばレイワークス始まって以来のお付き合い。
こちらの無茶ぶりにも文句を言う事なく、いつも協力してくれてます。
もちろんロハでやっていただいているわけではありませんが、限りなく安い…。
いずれ、いずれと言いながら…私が出世するのはきっと来世だろうなぁ(笑)
今回は発表会の第三部「太郎物語」での録音と編集を依頼。
声の出演者はおなじみ、ニットのみなさん。いつもありがとうございます。
真面目な公演では朗読をお願いする程度ですが、今回はほぼ芝居。
とはいえ声出演なのでラジオドラマの俳優さんのようなものです。
原作はイズミさんと二人で梅田のバーで(呑みながら)考えました。
それをすぐにイズミが書き起こしてテキスト化してくれたのが、ほぼ1年半前。
そこから私が脚本を書き、三橋氏に手配等々を依頼。長い道のりだ。
それがようやっと収束しつつある。もちろん演出などは今からです。
ネタになる部分の振付などはボチボチやっていましたが、これらもまだ道半ば。
とにかくこっからが勝負なんじゃい!駆け抜けなければ!走り続けなければ!
もう、なんか…考えるだけで魂燃え尽きそうですけれども頑張りますよ、うん。
この前は三橋くんがナレーションも役も全てやってくれた第一ラッシュで
大体の流れを読み「うん、いけるんじゃない?」という手ごたえをつかんで
いたのですが、さて、本編はどのようになっているでしょうか。
その後、台本も手直ししたし、セリフも増えたし…どうなってるかな?
すご〜く楽しみにして三橋宅へ赴きました。
彼が昼ご飯を作ってくれて(!)いる間ラッシュを聴かせてもらいました。
もちろん様々なチェックをしつつなのですが。
ぎゃは〜!面白い!なにこれ?自画自賛してもいい?めっちゃ面白いやんか!
俳優さんの声が乗るとすごく場面が立ってきます。キャラに個性があるし。
ちなみに声の出演だけでも「演出」ってのは必要なんだそうで、それは全部
三橋くんがやってくれています。その部分は最初っからお任せしてました。
そこには台本には書かれていないところまでやってくれています。
全てを思い通りにしたい作家なら承知できないところでしょうが
残念ながら(?)私はまったくそうではありません。
むしろ携わっている人達が積極的にコトにあたってくれるのを歓迎します。
ということで、少々の悪ふざけもOKなのだ。これでいいのだ。
ひととおり聴き終え、音を重ねて欲しい部分や、足りない部分をどうにかして
ほしい旨を伝えます。
彼にかかると魔法のごとく場面にふさわしいBGMやSEまでもが瞬時に出る。
三橋くん曰く、なんとなく予想をして台本に書かれている以外のことなども
俳優さんに喋らせて、それを録っておくそうです。
はぁ〜、すごいねぇ〜。
約30分にぎゅぎゅっと凝縮された無茶な昔話テイストが光ります。
理不尽満載。道徳無視。性教育の部分も少しばかり加味。ちょっとだけよん。
ま、少々の毒や色気がないと大人は面白くありませんので。
このあたりは大人も楽しめる要素を無視できません。
こズルい亀、ニューハーフな乙姫さま、なかったことにしてしまう桃太郎など
どのキャラも濃い、濃い、濃すぎる…。一番純粋なのは鬼かも知れませんね。
さてさて、この発表会。一体どこまでハードルが高くなっていくのかしら。
今回のコレが面白すぎたら…また次を考え出さねばならん。
次はグリム童話とかイソップ童話とか。そっちしかないんじゃない?
いろ〜んなおひぃ(お姫)さん、集めたろっかナ。
と、はやくもビートルズに引き続き、B面企画を考え始めている私です。
はっ。いかん。目の前のことに全力投球せよ、自分!