センセイの面目

さて水曜日でございます。
年齢的なものや色々で身体の状態が思わしくなかったり
今日はしんどかったり、家人のお世話に駆り出されたり、疲れたり…。
いろいろあって、きちんと時間通りに始められることが少ない稽古場です。
昔よりはかなりゆるいレッスンになりつつありますが、意識して筋トレは必ず
取り入れるようにしています。たった週一回だけれども、やらないよりはいい。
衰えを自覚していただくのも重要だと思い、ダンスレッスンと言うよりは
健康体操教室的な趣がなくもない…。ま、流れですから。
それでも次回の発表会ではそれなりの作品をお見せできるよう頑張ってます。
本番に向けて心配なく踊っていただこうと思えば、早かろうが何であろうが
2年前からでも手がけますよっと。ですので、既に作品は出来ています。
一時は、うん!80点!というところまできていたのですが。
ここへきて停滞期?スランプ?
なんだろう…みんな踊る気あるの?っていう状態に陥ってます。
先週と先々週は全員が揃わなかったりしていたので結局、完全練習はできず。
もちろん歯抜けでも通しますが、やっぱりね。5人で踊る作品ですからね。
1回目は「思いだし」から入るので、まぁまぁ…ね。もう一回やりましょう。
2回目、変わらず。ダメだこりゃ。どうすんべ〜、と思っていると
「どうですか?」と聞かれますので「どうもこうも言いようがないです」と
「どのへんが?」と。「どこもかしこもです」「あら〜」あら〜じゃねぇよ。
誰がどこでどうなっていて、というのを言い出すとキリがないし
それを言ったところで今までできた試しがあったのか、ということになる。
厳しいようですが、それに面と向かってはそんなこと言いませんが、そう思う。
結局は注意されたところを「本気で」何とかしようと思って下さらない限りは
焼け石に水、というか、焼けてもいない状態でぬるいままです。
私は猛獣の調教師ではありませんのでムチを片手に、またはエサを片手に
「何かをやらす」というのはぜ〜〜〜〜〜〜〜〜ったいにイヤ。
年齢がどうあろうと踊りは自らが踊るものですから。ここは譲れない。
てなことを心のなかで叫びつつ、どうしたらよいのかと考えまして。
半分ずつ見学することになりました。
半分に割れないので、後半の2人グループには私が入ることにしました。実行。
前半の方も私の踊りを見せて欲しいとおっしゃるので、私は続けて2回踊り、
都合3回の通しをそれぞれに見学していただきました。
基本は音楽で踊ること。テクニックが必要なほど難しいことはやってません。
ひたすら美しく、優雅に、音楽そのものを体現していただければよいように
振付はしたつもりです。踊っている最中に一瞬でも休まないこと。メリハリ。
…と言うようなことをうまい具合に感じて頂けたようです。
百聞は一見に如かずってコレ?というような感じでした。
口々に「わたしらの踊りはメリハリがないねん」とか「余裕がないな〜」とか
「のべつまくなしに動いてるだけやな〜」とか、感じていただけたようで。
功を奏して、その後の踊りは後半ちょっとバラつきましたが、不思議に
バラついていても許せるのはそれぞれが踊っていることに集中できていたから。
そうよ〜、そうでなくちゃ〜(パチパチ)
踊りというものから一歩外へ?前へ?行って「表現」を感じていただきたい。
それが水曜チームに今回、求めていたことですから。
観に来て下さったお客様のイメージの中に何かが残せるように。
箸にも棒にもかからないのでは悲しいじゃないですか。
そんなに難しいことは求めません。
でも、せめて「踊る」ということに週一回でも集中してほしい。
毎回々々集中していけば、どんなに素晴らしいものになるでしょうか。本当に。
覚えるのも、踊るのも私じゃなくアナタです、と。
人生の大先輩を前にして、一応「先生」のワタクシからはそう申し上げました。
可愛がっていただいてるので、いつもは年齢的に娘然としていますが
少しは「先生」らしかったする気がする昨日のレッスンでした〜。