人生修行

おじいちゃん(義父)の一周忌を前に何とか納骨をということで
墓地探しにやっさもっさしておりましたが、この度ようやく見つかりました。
おじいちゃんが好きだった黒谷(金戒光明寺)は宗派の問題で無理だったので
そこから探すこと約一年ですね。一周忌だもの。
京都市を端から端まで行きましたが、縁もゆかりもないところに造るのは嫌だし
かといって近場でというのも無理だし、と。新しく探すとなると大変でした。
でも、灯台下暗しといいましょうか。
黒谷とそう変わらない距離にひとつ見つかりまして、ようやく決まりました。
なにより歩いて行けるのが魅力。宗派にうるさくないのも決め手。
指定の石材屋さんで墓を造ること以外は何の制約もありません。よかった。
しかし、これを決めるのにも紆余曲折ありました。
うちのダーリンと義母は親子なのに性格が合わない。
こういった家族のことにまつわる決め事をする時はいつでも口論になる。
お互い長年の付き合いだけにクセが分かってるだろうに、と思うのですが
かえってその癖がクセモノ。
癖でこう来るという予測をお互いが立て、はめ込み、はまり込んでしまう。
嫁、中立を守る。代弁する。ツカレル。はぁぁ。ツカレマシタ。
日曜日は雨の中、歩いて墓地と石材屋さんを三往復。
近いからできるけど、たいがい疲れた。坂だし。結構な距離を歩きましたよ。
2つの候補に絞り込み、とりあえず、お母さんに意見を聞こうということに。
そして月曜日。会社が休みだったダーリンと義母と私の三人で現地へ赴き
やっとこさ決まりました。やれやれ。
候補を絞り込むときも、いろんなことを決める時も、普段から
私はどちらかというとお義母さん寄り。女同士だからでしょうか。現実的。
それに比べてダーリンはいろんなことに細かい性格なのに、こういう大きな
事を決める時には大きく出はるのんです。ナゼに?
しかしながら「もうエエんちゃう?」と口を挟みたくなるくらいあれこれと
何度も何度も確かめたりする。寸法とか、決まり事とか。
石材屋さんとのやりとりや、墓守さんとのやりとりを聞いていて、久しぶりに
昔のことを思い出しました。
結婚当初は生活の細かいことの細かさに私がブチギレたり、むこうが怒ったり。
ケンカもよくしたなぁ〜と。お金の使い方、スイッチのオンオフに至るまで。
それが不思議なことにいつの間にか歩み寄るというか、慣れるんですねぇ。
ダーリンの細かさに嫌気がさした(であろうと思われる)墓守さんや石材店の
奥さんの言葉の端々から、過去の自分の姿が透けて見え、思わず苦笑。
私は今となっては雨の中の三往復にもどうということもなく「今日は付き合う」
と決めたらなんちゃない。性格って変わるんですね〜…単に慣れただけか?
まぁ大ざっぱよりは慎重な方が良いのだろうと考えております。
たまに嫌になるけど。(さっと決めぇさと思う事多々あるけど)
もしかしたら「決めてもらうのを待っている」のかなとも思ったりします。
最終的に私が決めてエエなら何でもスピーディに事が運ぶよ?
でもお金はないから一銭も出せませんけども。それでもよければ。
…まぁなかなかに中立を守り、上手く口出しするというのも大変です。
口を出さないと「興味ない、関係ないと思ってる」と言われかねませんし。
やでやで。
ま、向こうは向こうで私なんかと付き合うのは骨が折れるかもですが。
ほんにお互い修行の毎日ですな。同士の方々、頑張りませう。