指導者って?

土曜日、H氏とサシ呑み忘年会。
もともとは家族でUSJに行く予定だったのが変更になったので
H氏とのかねてからのお約束を決行することにしました。
ゆっくり語らう会にしたかったので、こぢんまりとしたところがよいかと
予約入れずにネットだけで下見をしておいた店に決定。
室町の路地を入ったところにある町屋を改造した呑み屋です。
中に入ると40代と思しき主(あるじ)がおり「予約してませんが…」というと
カウンターへどうぞ、と案内されました。とはいっても店内は狭いんですが。
ひざ掛け毛布も持ってきてくれました。
ほどなくして、バイトのお姉さんとお兄さん登場。
まだ初心者であるのか、特に女の子の方は主に怒られっぱなし。
「あぁ、まだ慣れてないんだな〜」と思っていたんですが。
最初は私達二人だけだった店内も時間と共にちらほらとお客が来ます。
忙しい、といっても知れてるくらいのものです。
こちらも呑みに来てるのであって、きっちりした食事を目的に来ていたら
食べ物が出てくるのが遅いと困りますが、そうではないわけで。
多分に他のお客さんもそうであろうと思います。
それなのに、時間と共に主の言葉尻がものすごくキツくなってくる。
もちろんバイトの二人に向けてですが。
でもさ、狭い店内、そんなに怒鳴ったら空気がとんでもなく悪くなる…。
怒鳴り声、その内容、言葉遣い。どれをとっても×(ブブー)でした。
せっかく色々な話を楽しんでいるのに、その会話も途切れがちになります。
人間だもの、意識を持ってかれてしまう。
やり取り(一方的ではありますが)を聞くでもなく聞いていたら
一応「指導」のようです。オーダーの通し方、一品の持って行き方、etc。
それでも言い方ってものがあるよなぁ。
そんなに怒鳴るほどのことでもないし、よほど目に余れば終了してから
注意すればよいと思いますし。
最近読んだ本に「子供を叱る」ということについてこう書かれていました。
「子供はおおかた自分が今やっていることを(たとえばイタズラならば)
自分は今、悪いことをしているという自覚がある。そして、半ば注意されることを
覚悟しながらやっていると言うことが多々ある。それを大人が見過ごしたらどうか。
すっかり子供はその大人をナメてしまうのですよ。」といった内容。
叱ってもらいたい、構ってもらいたいという感情もなくはないのでしょうが
それよりももっと大事な大人のほうの覚悟だとか自信だとかの問題なんだと
読んでいてそう感じたものです。
しかし、この店の場合は明らかに間違っている、と思います。
だって、そんな声を聞きながら飲む酒がおいしいわけはないと思いません?
主が変に「自分はヘンコやねん」といった間違った自信を持っていないことを
祈るばかりでした。
もう二度と行きません。自分に向けられた言葉でなくとも嫌です。
気分よく(普通でいい)呑むことのできるいきつけの居酒屋を見つけようと
心に誓った土曜日でした。
それにしても5時間以上しゃべりっぱなしの楽しい会でしたね。
あてら、おばちゃんか。