大きくなりました

ついにこの日がやってきたか!と母は思いました。
お出かけ続きでちょっとお疲れモードの私。
テレビを観ている娘の前にドデッと横になり「揉んで」と言う。
ちょっと前まではさ〜嫌な顔一つせずにさ〜揉んでくれたのにさ〜。
私の引き出しには娘からもらったマッサージ券が溢れているのに。
今や片鱗もなく、お付き合い程度にちょちょいとやるけれど
上の空っていうか、全然「気」が足らんのよ。
それじゃ立派なマッサージ屋さんになれへんデ!とは言えず、母、金で釣る。
「ひゃくえん、あげるで」
「へ?」
「ひゃくえん、あげるし、ちゃんとやって」
「ひゃくえん〜?くれんの〜?ほんま〜?わかった!」と気合十分。
「ここ?効く?これでいい?」とけなげにマッサージしてくれる娘。
百円で安いもんだが…母、複雑。もう純真じゃなくなったのね(遠い目)
ちなみに娘の月のお小遣いは三百円。この百円は貴重と見た。
いまどき安いですか?
そんなことない!うちにはおやつや必要なものは全部そろっているもの!
彼女がお金を使う必要はどこにもないんですもん。
でも子供にも付き合いがあるみたいでね。毎月きっちり請求される。
「お母さんはマッサージいつでもず〜っとしてあげる〜」って言っていた頃が
とぉ〜くに感じた冬の夕暮れ。
母、ちょっと切ないわ。