昨日はダンス発表会にご招待いただいていたので出かけました。
高槻現代劇場。現代と名はついているものの、わりと古いホールですね。
昨今、現代なんちゃらと言うのはクラシックの域に入ってるもんな。
彼女は古巣での、いわゆるプロ養成コースの一期下の仲間です。
彼女のスタジオが25周年を迎えるにあたっての記念公演ということで。
私も彼女も所属していた頃は、とにかくダンス漬けの毎日だったので
プライベートなお付き合いとかは一切ありませんでした。
だからお互い知っているようで知らなかったりするわけですね、これ。
一緒に踊っていたにもかかわらず、その記憶も薄い。
それくらい自分のことに必死だった時代でした。
彼女が結婚するにあたりカンパニーを離脱する時も特別に何も感じなかった。
そうか、辞めちゃうんだ〜、くらいの感想。
その裏にある感情やいろんなことを思いやってあげる余裕はありませんでした。
実は彼女のダンナも大阪芸大在学中にダンス界に入ってきた人。顔が濃い。
先日、とある居酒屋で一家に会ったとき、彼がまだ踊っていると聞いてビックリ。
すっかりダンスからは遠ざかっていると思ってたから。
だって一家の大黒柱だもの。ダンスやってる時間なんかないと思ってた。
でも続けていると聞いて、とても嬉しかったですね。
昔の私を知っている方が、私がいまだにダンスをやっていると聞いて
喜んでくださるのは、きっとこういう心境なんだろうなと思えました。
ついでにいうと彼らの息子と娘も彼女のスタジオでダンスをしています。
羨ましい環境のシアワセ家族やね。
さて、そんな彼女が必死の思いで創り上げた舞台を嬉しく拝見しました。
そして久しぶりに彼女が踊っているのを見て「そうや、こんな踊りしてた」と
な〜んだか時間が遡るよう。
でも、確実にあの時の彼女ではない、という思いも同時に感じます。
それは裏返してみて、自分もそうだろうと思えるからに他なりません。
ひとくちに25年と言っても、それは毎日の積み重ねの結果。
そしてひとつずつのレッスンやリハーサルを繰り返してきた日々の結果。
もちろん一人では続けられないのは彼女もよくわかっているはず。
一緒にやっていく仲間がいるからこそ
そしてお互いにその存在を嬉しく思い、大切にするからこその25年間ですよね。
長いようで短い、短いようでもやはり25年と言う年月はそれ相応のものです。
もしかしたら、また何かの形で一緒にやることがあるかも?
その時には、古いけれども新しい同志としての絆が芽生えることでしょう。
そう、今回のこの舞台では、息子くんや娘ちゃんがしっかりと踊り
また何のてらいもなく振舞っていたのが印象的でした。
絆の深い家族だな〜と感動しましたよ。
一回ゆっくりと杯を傾ける機会をつくりましょうね〜。
本当にお疲れ様でした。