4月22日 発表会2日目 その1

風が下から横から吹きなぐる中、ホールへ。雨脚は弱いので助かった。
今日は昼公演なのでみなさん楽屋入りもそこそこ早め。
音響さん、照明さんにはそれぞれ留意頂きたいことを伝え、あとはダンサー。
一応、前もってお伝えしている事(撤収時間とか)を口頭で伝え
昨日のダメ出しと本番までに練習すべきところを返すことを申し渡す。
当然、第二部の1曲目(こればっかり)に出演するメンバーを残し解散。
音を出してもらいつつ、何度も何度もやる。これでアカンかったら知〜らんし。
みんなの顔が引きつっている。笑えるし。いや、笑いごとちゃうけど。
なんでここへきてこれやねん、と多分声に出ていたような気がするけど。
いまさらカウント数えるってどういうこと?
そういえば、あっぱれだったのがC-Kidsのチロルさん達。
前回の合同リハの時に、一番構成が複雑な3曲目で彼女たちの出るカウント数を
変更したのだ。それも微妙に2×8カウントとか少しずらして。
しかし、彼女らはそれを伝えたとたん仲間内で「んじゃ、○○からやなっ」と
自分たちの出るカウント数を即座に把握。以後、失敗もなくきちんとできる。
素晴らしいわっ。子供の方がよほどしっかりしてる。大人達、見習いなさい。
しかし、このカウントというものがクセモノで。
「どこから数えるか」が結果に反映してくるところはあるのだが、いかんせん
曲が長いので初めから数えていると大変なところもあるのだろう。
でもなんたって「リズム天国」なのでメロディは最低限しかついていない。
少しずつ音が重なっていきはするのだが、聴いているとそれがわかっても
踊りながら、とか、自分が踊る事や出ることに気がいくと「聴こえない」そうだ。
となれば最初から数えるしかないのだが、何故か皆さんそれをされない。
○○さんが出てからいくつ、とか…他人を信用し過ぎ。危ないですよ、それ。
その人が間違ったらすべておじゃんじゃないの。
まぁ、しかし、図らずも今回のこれはいい勉強になったと思います。次は大丈夫だろう。
それに反してというか、なんというか、太郎物語はやればやるほど練れてくる。
アドリブも日を追うごとに増してくるし、当初感じていた心配はどこにもない。
え〜と、次は本当に何しようかな〜。
この日は「リズム天国」の作曲者である鶴ちゃんこと鶴原谷量くんが来場。
終演後のメールでは予想外によかったこと。感動したこと。そして、また次にこういう機会
があったら…とすでに構想が膨らんでいることなどが記されていました。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。
そう、鶴ちゃんが初めてなら私も初めてでした。こういったものを創るのは。
当初、自分がやりたかったリズムが重なっていき、一つの世界が出来ていき、その上
そこにオチがあること、など、ダンスとは程遠い世界の一つの情景があったのですが
結果、今回はこういう構成になりました。吉と出たか凶と出たかはさっぱり。
ダンサーにとってはなかなかに厳しいものだったらしいことだけが明白です。
あ、加えて衣装さんも大変でした。一瞬しかない場面でも1着は1着ですから。
もちろんお金を出す方(ダンサー)も大変ですが、この次々めまぐるしく変わるという
作品はいまのところ評判良いです。ありがたいことです。
…太郎の印象が強くてみなさんどうしても太郎の事ばかりになっちゃうのですけれどもね。
全体、とくに第二部は飽きない、あっという間に終わったという印象らしい。
このあたりは目論見が当たりました。…ちょっとめまぐるしすぎるかとも思ったけれど。
そういえば、2回目の合同リハで下見に来ていたH氏に感想を求めた時に
「ず〜っとリズムと音楽が続いていて、疲れて飽きてくるんだなぁ」と言われ
それは確かに創っている私自身も感じていた部分だったため、やはり何か手を打たねばと
「四分休符」すなわち「玄武・朱雀・青龍・白虎」の陰陽師ワールドを差し挟んだのです。
ここだけ「無音」で行こうと。それも結果的には効果があったようですね。
今までリズムでガンガンきてたところに一瞬の静寂。「なにがはじまるのかな〜?」と
思ったとたんに終わる!(爆)という意外さ。だって休符だもん。一瞬でいいのよ。
その次がこれまたhiphop調ですから。ギャップも甚だしく。H氏、率直なご意見を
ありがとうございました。おかげで作品にアクセントをつけることができました。
さて。最終公演の開演です。
<つづく>