ドクターサーブ鑑賞

月曜日になにわのおねぃことKちゃんが出演している市民ミュージカルの舞台
を観に新大阪へ行ってきました。(mixiと被ってます。飛ばし読みでどうぞ)
ドクターサーブhttp://www.parr-mark.jp/sensei-sama/index.html
憲法ミュージカルという、しかつめらしい名前ですが
たぶん他にはネーミングしようがない感じなのかしら。
弁護士の方々を中心に人権や平和を考えるための手立てとして催されています。とっかかりは憲法九条関係だったようですね。
ググってみると、結構あちらこちらの地域でもやっているみたい。
わが京都市も2009年にはやっていたみたいですね。
でも継続は力なり。反対に言えば力がないと継続できないってことかなぁ。
(ネーミングの問題のような気もするけど)
ま、そんなこんなはおいといて、おねぇの出演した舞台、いい舞台でした。
出演者は素人さんばかりとはいうものの百人超えのメンバーをまとめるだけでも
大変なはず。しかし創る方も出る方も、それはそれは真剣に自分が出せる全ての
ものを考え、出し、叱咤激励の嵐の中、輪になって乗り越えられてきた日々を
想像できる良い舞台でした。
もちろん素人さんばかり、ということでセリフ回しが危ない時もあったり
セリフ自体がこちらに届いていなかったり(声量とかも含めて)
でも、何よりも事実を基に作られているものの強さというか
揺るぎない、今回の場合はドクターサーブと呼ばれている中村哲さんの医師
または人間としての生き方が描かれていることによっての求心力・訴求力も
あり、感動的な舞台でありました。
それに出演者の熱演たるや。
これね「感動させよう」なんて思ってやられていると、たぶんダメだったけど
みなさん文字通りの一生懸命さでしたから。
それが却ってよかったのだと思っています。
プロだと嘘くさい感じになっていたかもねぇ〜と勝手な予想をしてみたり。
また反対に、いつしか慣れがきて「感動させている自分に感動」していたら
こりゃまったくダメでしょうしね。これ以上サブいもんはないで。
半プロはここへ陥りやすいという感じがしています。経験上。
今回、このプロジェクトに参加されているみなさんはそんな心配はなさそう。
千穐楽でやっと「慣れてきた」と思う頃、な、スケジュールのようですし。
千穐楽は感動の涙であふれかえることが予想できます。
とてもいい作品、いい舞台でした。
千穐楽までまだいくつか公演はありますので、ご興味持たれた方は是非どうぞ。
帰り際には一緒に行ったイズミ、観に来ていたアケミちゃん、Hさん、Tちゃん
Bっちゃんと一緒にやいのやいの言いつつ歩きました。
Tちゃんは一足先に帰っちゃったけど、ほかのみんなとは「お茶しよ〜」と
言いつつ、空席に恵まれず「仕方なく」居酒屋でカンパイ。
でも話題はまじめに今しがた観ていた舞台のことから、自然と踊りの話に。
本当に一杯だけで解散と相成りました。
それにしても。うん、まぁ、そやね。
*ここからは個人的な考えを述べています。市民ミュージカルに対しての見解ではありませんので、誤解なきようお願い申し上げます。
同じような題材を扱っていると思うのです、私も。
もちろん憲法と言う盾は特に意識はしておりませんけれども
やはり人間の生死を扱うと、どうしても人権的なところへ行きつくのは
これもう当たり前だという気さえします。切り離せないことだもの。
一見興味なさそうな人でも、実は同じような考えを持っていたりして
誰もがその大事さは理解しています。
ただ、それを声高に言うことの難しさも実感します。肌で感じる部分で。
なんていうか、煙ったい、のよね。
そしてまた、どこかで自分の作品も煙ったがられているのかもとも思います。
自分が発信者になる時には、ごくごく真面目な観点で、修道女にでもなったか
というくらいの清く正しいストイックさでもって作品に対峙すると同時に
いっときには、そういった声高な主張を受け入れる体質になります。
でも、そうじゃないのよね。私はそんな正しい人間じゃない。
声高なものに対する拒否感も持っているという、ヒヤリとした感覚を自分で
感じることも多々ありますし、それはきっと皆もそうではないかと。
正しいことは難しいねぇ。言い方を考えなきゃいけないねぇ、と反省します。
昨夜TVで傑作ビデオを集めてランク付けをする「馬鹿デミー大賞」を
やっていました。私はこの番組がごっつい好きです。
このくだらなさ。人間の可笑しさ。愚かさ。
一方では至極真面目なドキュメンタリー番組も大好きなのですが
もしかしたらこの馬鹿デミーが一番好きかもなぁ…。
古今東西バカをする人たち。それを観て、確かに「あほや〜」といいつつ
笑っているのだけれども。決して対象を嘲っているわけではない感覚。
まぁ当事者は、世界の片隅でここまで笑われているとは思わないでしょうが。
「バカちゃう?」「あほちゃう?」といいつつ「あぁあなたも人間よね」と
言いたくなるような共感性というのか。これも普遍性だよなぁ。
なんだか、そういうようなことで「あぁ、あなたもですか」というような
作品が創れはしないものかと、これまた考えております。
人間の底をみつめる作品を創りたい。
それにはワタクシまだまだ底が浅うございます。