北海道遠征 後記

次の日、帰宅は朝一番の特急に乗るところから始まりました。
行った日はさわやかな青空が広がり、夜には満天の星でしたが
誰の行為が悪いのか、日を追うごとに天気は崩れていき、最終日は嵐。
「やませ」というのだそうです。そりゃもう傘なんか何の役にも立たないほどの
どしゃ降り。降るだけならまだしも凄い風!これが噂のやませなんですね〜。
家から5分で長万部駅到着。Kさんが見送りに来てくださいました。
見送りっていうか、お土産どっさりで、もちろんレシピも。
本当にお世話になりました。売店で長万部名物を物色したり、
Tちゃんはかにめしを頼んで持ってきてもらったりと、旅らしさ満喫。
ここからは函館へ一直線で、空港まで行き、関空までひとっとびです。
アケミちゃんとふたりなら多分話さなかったような話にTちゃんが加わると
なるのは、お二人共通の思い出があり、Hさんとの色々も経験してるからだね。
そこへくると私なんかは若くしてHさんにとっては「先生」だったわけで
なんだか複雑なややこしさ。ま、慣れてるけどさ。
そういえば、まだお会いしたことがなかった北海道のお二人はHさんから
「先生が来る」と聞いて、H先生の先生なら80歳くらいか?と思ったそうです。
そりゃそーよね。普通はそうだもんね。それに名前も「レイ」だしって。
ほれ、昔の人の名前ってさ、カタカナ2文字多いでしょう?
ああいう感覚で。「クマ」とか「シカ」とかの並びで「レイ」
さもありなん。でも意外にも私が若かったので内心びっくりされたそうです。
みなさん振付では苦労されたことでしょうね。
普段受け慣れているレッスンじゃないから。
でもきっとHさんがしごきにしごいて(笑)次お会いした時には踊れています。
ノープロブレムですよ。(たぶん)
今回、北海道のみなさんに振付したのはクミコさんが歌う「私は青空」です。
これは前触れなく亡くなってしまった女性との思い出を「女性側から見た」
内容になっている歌です。
つまり、亡くなった人が下界(?)を見下ろして言っているとの想定ですね。
少なからず身近な方との別れを経験してきていらっしゃるであろう皆さんに
ある種のオマージュとして、また祈りとして踊っていただけるようにという
作者側としては、そんな思いを持って選曲、振付。
でも実は一度途中でブレまして。違う曲にしようかな〜と思ったんですね。
これは全体の構成を考えて上でのことだったのですが、違う曲にしたい話を
Hさんに訊ねると「イヤです」って(笑)
いたくこの曲が気に入られたらしいのでした。ま、それならいいんだけど。
ということで、あっさりとそのあたりは引き下がり、第一案通りこの曲に
なったという経緯がありました。
ですので、その「イヤ」と言わせた心情を存分に踊っていただきたいと
かように思っておるわけなのです。
踊りって、技術も大事だけど、やっぱり心よね。うん。
次回、北海道のみなさんにお会いできるのが楽しみ。
そしてその間、こちらもガシガシ進めていかないとね。
やれ、忙しやな。