「おしこく」

さて、本番も近づいてきました。(なんでアタシが一番早いんだ)
まだ一人足りませんが、そして二人は早退けしましたが、通しをすることに。
早退けするふたりがまだいる間にってことで、いきなり始まる。
こ・こ・心と身体の準備が…。
前日に通しをすることは聞いていたけれど、さっきまで観てるだけだったから。
でも、いつも京都で、一人で練習しているワタクシですから平気よ。
って思ってたんですが、自分のソロパート、振りを一つスッ飛ばしたのに
後になってから気付いた。やだ〜っ。
なんか音が余ってるな、と思ったのよね。
でも気合が最後まで続いたのは、途中で気が付かなかったから。
気合で最後まで押しました。自分の中でのストーリーも繋がってたし。
違和感なく…。えぇ、もうしません。ごめんなさい。
(でもソロなので誰も気づかず。きっと「そういうもの」と観えた、ハズ)
そして4人のダンサーとご一緒するパートも、まだみんな来てなくてソロで。
いいんだもん、いつもの練習の風景だもん。
ひとまず穴だらけでも通しが出来たことが良かった。
先生もホッとされたことでしょう。イケる、という感触を持たれたようでした。
作者としては気になるところがいっぱいあるはず。
特に真面目なテーマを扱っているのでね。
「重くないか」「長くないか」「退屈でないか」等々。共感いたします。
でも全然大丈夫。子供には退屈かもしれませんが私はとても好きですね。
出演者がソコソコの歳っていうのもいいんだと思います。
自分の弁解じゃありません。ありませんとも〜。
やはり年齢を重ねてこその、という部分はあるんですよね。そう強く感じます。
今回のこの作品。、作品名は「おしこく」と言います。
「しこく」に「お」が付いています。
これは四国と言う土地そのものへのリスペクトでもあるタイトルですね。
四国四県の方々は「しこく」という土地そのものに特別な思い入れがあるようで
性格的なものは違えど4つでひとつという感覚があるみたい。
四国と言えば「八十八か所めぐり」に代表されるお遍路さんです。
空海の残した言葉を入れ込みながら、とある女性のストーリーが展開されます。
遍路に出る方のきっかけは人それぞれでしょうけれど、多くは死者への弔いや
供養のほかに、自分探しや贖罪などもあるでしょうか。
遍路旅を通じて、ひとは、いかに生くるべきか、というテーマです。
人生そのものが旅であるともいえますよね。
もちろん舞踊ですから、舞踊の持つダイナミズムや構成の面白さもありますが
ご覧いただける方には根底に流れるメッセージを受け取っていただきたい。
と、出演者のひとりとして願っています。
そして、それが伝わるように踊るのが私(やダンサー達)の責任。
どうぞ、ご興味のある方はワタシニレンラククダサ〜イ。お待ちしています。