やる気スイッチ

甲南レッスン日。昨日の記憶も新しいまま練習する。
若い子達、昨日のリハでどんな感想を持っているだろうか。聞いてみた。
「楽しかった」「先生(私の事)もっと踊って欲しい」「もっと出たい」等々。
「先生のコスプレやばい」「私も早替わりしてみたい!」
…そ、そこ?ま、それでもいいっか。
とりあえず大人たちが必死ながらも楽しそうにやってるのは伝わったらしい。
練習そのものは後2回になってしまう子供達、今更ながらに踊るということについて
一席ぶってみた。
「今までは教えてもらったものを間違いなく動いたら踊れてると思ってたやろ?
でもホンマはその先からが踊りなんやで。覚えたモノを動くだけでは運動やねん。
踊りは表現やから、その先をやらんとあかん。振付に意味はないねん。
その意味を考えるのがダンサーの仕事。あと2回しか練習がないけど、歌詞の意味やら
それに対して自分が感じる事とかをちゃんと表現してみて。正解はないねん。
こうせなアカンっていうのもない。でも心から踊ってないのはお客さんに見抜かれるよ」
とたんに目がキラキラして食い入るように私の話を聞く子達。
その反応にこっちがびっくりする。
そうか、こういうことを伝えていかないとダメなんだということを思い知らされた。
自分にとってはもはや常識になりすぎている事柄なのだが、この子たちにはそんなこと
生まれて初めて聞きました〜!だったのかしら?
伝えていたような気がしたけど、それは幻やったのかしら?
アケミちゃんに託されていたのはこの部分だったのかな、と今更ながらにして思う。
基礎を教えて欲しいと託されたクラス。
技術だけじゃなくて心の方の基礎も教えてあげないといけなかったんだな〜。
あと2回で本番だけれど踊る人生はまだまだ続く。続けて欲しい。
そのためにも全身全霊でギリギリまで教えさせてもらおうと思う。