Mくんお別れ会

1123のMくんが予約してくれていた忘年会の当日。
主役がいなくなってしまったので当然キャンセルするかということにもなったが
せっかくみんなが調整した日を無駄にしたくないということで
場所を変えてのMくんを偲ぶ会となった。
回ってきたメールの題名が「Mくんお別れ会」小学生か!と涙目でツッこむ。
主催は弔辞も読み、いつも同窓会の会議で場所を提供してくれていたYくんの家。
私たちが「秘密基地」と呼んでいる場所だ。
いつもは適当なものを持ち寄って会食となるが、この日は会費を取って食事や飲み物も
用意しようということで行ける人間から15時集合。18時から開始。
Mくんの妹さんは直筆で手紙をしたためてくださっていた。
それをお借りした遺影の下に設え、来た人間から手を合わせられるようにと
簡易祭壇のようにYくんがしてくれていた。手向けるための花も用意してある。
なんて行き届いた心配りだろうか。Mくん、いい友達持ったね。
とはいえ仕事帰りで来る人間も多いので、時間は各自来れる時にとユルくしてある。
結果、集まった人数34人。男女半々。
葬儀に参加した人間は随分と落ち着いたもんだが、やはり葬儀に参加しておらず
この日が同窓会以来である人間は一様にセンチメンタルだ。そりゃそうだよね。
それでもMくんには全く関係のない話などもしつつ、交友を温める。
きっとMくんもこの光景を見ているよ、といいながら。
まるでこの1年間、この日を最後にするかのようにMくんが演出したように思う。
強烈な思い出の中で亡くなったMくん。安らかにいてね。