噺二題

ヤマザキさん
所用がありバスに乗って街へ出かけた時のこと。
結構な込み具合のバス。私は最後方の座席に座っていた。
途中から乗り込んできたグループがバラバラに座席へ座ることになった。
その人たちが降りなきゃいけないバス停に到着した時
先に降りていた何人かが「ヤマザキさんがいない!」と騒いでいる。
ヤマザキさん」「ヤマザキさ〜ん」と口々に呼ぶが
肝心のヤマザキさんが降りてこないようだ。
すると、バスの前方から伝言ゲームよろしく
ヤマザキさん」「ヤマザキさん」「ヤマザキさん」と乗客が
自分の知り合いではないヤマザキさんを口々に呼ぶ。
結果、ヤマザキさんは無事に降りられました。(ちょっとおばあちゃんだった)
後ろでそれを見ていた私。
途中でヤマグチさんとかヤマギシさんとかに変化しないかハラハラした。

*そんなタイプ?
娘とお風呂に入っていた時のこと。
娘がわたしの顔上方を見つめて、こう言い放った。
「おかーさんは、前髪生えないタイプ?」
どんなタイプやねん!前髪が全部後ろに行ってるだけじゃ!シツレイな。
そういうと娘は「あ、そーなん。そゆこと」と納得していた。どやさ。
前髪が生えないタイプ。
いややろ。