本番の回数

Hさんが「今度の9月は3回公演なんですか?」と聞くので「うん」と答えたら
目が白黒していた。どんなものか予想がつかないとおっしゃる。
大丈夫よ〜と言うのだけど、どうも信用されていない(苦笑)
かなり前倒し気味で始めているけれど、実質それくらいの期間をリハに
あてていないと不安なのは、実は「私」なんですね。
もちろん出演者もそうであろうと思ってのことですが。
短期間にバッとつくって、それ〜ってイキオイで終わってしまうのは嫌なんです。
自分がそんな風に創るだけの引き出しを持っていないというのもあるし
責任を持ってやり切りたい思いも強い。
出演者も、それでは「振付を間違わないか」というような意味のない緊張感のみで
やってしまうことになりはしないか、という懸念もあるし。
出演者には長い期間の負担をかけることになるので申し訳ないのだが。
そこまで頑張って準備したんだから本番は多い方がいいというのも持論。
それは本番はやはり魔力があって、作品が化学変化をおこすから。
それを自分の肌で感じて欲しいというのもある。
これらはもちろん公演に留まらず、発表会でも同じこと。
実際の公演回数は多くないけれど、それぞれの心の中に残る濃さがあるのは
やはり準備期間の長さと本番での昂揚感が濃いからだと思うのですが。
一回々々公演なり発表会なりを大切にしたい。
こなし仕事には絶対にしたくないんですね。
それが私の唯一の拘り。