走馬灯

幻想電氣館

幻想電氣館

闇鏡

闇鏡

堀川氏、2冊。コンプ癖は健在。
古めかしいタイトルのほうは既読の「幻想郵便局」のスピンオフ様のもの。
郵便局に出ていた役がこちらにも出てたりしてパラレルワールドっぽい。
活躍(?)しているのが幽霊の真理子さん。かなりの出番だ。
もしかして著者はこの人に一番思い入れがあるとか?どうなんだろう。
こちらの主人公も幽霊を視る体質、という設定。
女子高生が主人公で、その子目線の語り口が甘めではあるけれど時折面白い。
おとなしい主人公がむかつく相手に向かって突っ込みを入れるところ。
『心のダーツに打ち込む。ダシッ!ダシッ!』使えるね〜コレ。
この前の郵便局は亡くなった人が手紙を出すことで残された人間が夢を見ることで
亡くなった人の真意を知る、という役割のところだったが
この電氣館、すなわち映画館はあちらに行く人に走馬灯という短編映画を見せて
成仏させる、という仕組みのようだ。よく思いつくね、こんなの。面白い。
もうひとつの本は室町時代を背景にした怪奇譚。
著者はこれでファンタジーノベル大賞を受賞したらしい。
京都が舞台であったので、なんだか勝手に親近感。
話は最初なんだかわかりにくかったけれど陰陽師に世界が近いね。
図書館であるだけ借りてきたので、まだまだ続くよ堀川ワールド(笑)