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豪華おせち

impressions 歌舞音曲

ロームシアターにて「やわらかなかぐら」観劇。

ニットの高原さんやねむり姫組の池川君、かぴちゃんも出演していたので。

原作が京都在住の作家いしいしんじさんによるもの。演出は杉原邦生さん。

出演者は錚々たるメンバーだった。

かぐら、というだけあって、何らかの寿ぎなのかな?かみさまとの交信かなぁ?と

ソッチ系好きなわたくしにはたまらん主題でしたが、さて。

ストーリーとしては取り立てて複雑な要素はない。

子供だけの村があって、中にひとりだけ何事にも動じないような大きい子がいる。

子供たちは遊ぶことが仕事。とにかく素朴に遊んでいるのだが、そこへ小邪鬼が

ちょっかいをかけてくる。(これが大駱駝艦の女性舞踊手の方々!豪華ね!)

初めは面白おかしく思っていた子供たちだが、だんだんと小邪鬼を恐れるように。

そこへ通りかかった大きな子。小邪鬼はその子にも邪魔をするが、その子は動じず

反対にその子が呼吸をすることで山や川まで呼吸をしだし、ついには小邪鬼も

村の子供たちも自然と一体になるが如く、みんなで呼吸をする。

すると川の神?が姿を現し、みんなで踊って大団円。

物語のはじめの前説には茂山良暢さんと岩下徹さんの狂言風掛け合い。

音楽は龍笛や筝の実演に加え、電子音楽的なものも加わる。ぜーたくですね。

美術や仕掛けも楽しい。ストーリーとしては、曲がったところがないために

平坦なのだけれども畳みかけるような次から次への演出で出尽くすところまでは

ワクワクするし、とても楽しかった。面白かった~。

でも残念なことが3つだけ。

一つはせっかくの音楽が(ホールだから仕方がないんだろうけど)

生じゃなくてスピーカーを通されてしまったこと。

もう一つは最後の大団円の部分の演者たちが楽しそうでなかったこと。

言い方は間違っているかもしれないけれど、幸福感満載なら腑に落ちたのに

妙にみんなの顔が神妙で私は疑問に思えたな。

3つ目は公演を主催しているのでこういう舞台を観たときには必ず

「製作費いくらくらいかかってるんやろうな~」と肝が冷えること。

せっかく楽しい舞台やったのに、その感覚で台無しやんね。

あかんトラウマやわ、これ。

でも舞台を観ると自分の立ち位置を考えるよね。

私は何がやりたいか。

常に自分に問いかけている今日この頃です。