LOVE&PEACE本番5
猫物語終盤。さて、勝つのは赤(庶民派)か白(セレブ)か!?と
舞台上の猫神人形を左右に振る一郎、目配せする「ねずみちゃん」とさくら。
不正が行われるのか、それとも圧倒的に白の勝利か、あるいは大爆笑の渦を
巻き起こした赤なのか。
後日聞いたところによるとコレの少し前に別の用事でどうしても中座しなければ
ならなかった親子連れのお客様の娘さんが「どっちが勝ったか知りたい~」
とゴネたらしい。その娘さんは確か5歳だったはず。ひょひょひょ。嬉しい~。
そんな子供にまで「どっちが勝ったか知りたい」と思わせたのってスゴくない?
その方によると親子室の窓にかぶりついて観ていたそうである。
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ~~~~~」客席中ほどの扉から飛び出す姿。
ゴールドのタンクトップにアフロヘア、サイケなパンツ。胸には「神」の文字。
S氏扮する貧乏くさく、妙にファンキーな猫神さまの登場である。客席ざわつく。
猫神様の登場により、天使猫は制裁を受け、悪だくみは暴かれたように見えた。
しかし、それもこれも本当は猫神様の単なるお遊びだった。
「Love&Peace」をはやし立てる猫神様と天使猫。
(お前らの仕業か!)ハリセンでもってドツかれる猫神と天使たち。
「これでいいのだっ!」無駄な争いは止めて仲良く暮らそうぜ。ラブ&ピース。
まぁ無理矢理っちゃ無理矢理なんですけど。荒唐無稽なことでチャンチャンと
終わらせられるのも舞台、しかも踊ってしまえ・・・なダンス公演にはふさわしい。
最終曲、恋はメキメキ。いろいろヤラかした人たちもいるようだがご愛嬌、かな?
どうしたら(どんな作品なら)大人から子供まで、それにダンスに関係の無い人も
楽しめるかということをずっと考えて催してきた発表会。
半分は出演者の為。半分はお客様の為。前半分は実際のところ、どこまでニーズに
応えられているかは謎である。出演者は様々。舞台に求めるものも様々だし、
もしかしたら(いや、もしかしなくても)普通にきれいに踊りたいだけなのかも。
でも思えば数年前からこういうことをやっていて、こういうことが嫌ならとっくに
ウチは辞めているんじゃないかと。きっとみんな嫌いじゃないはずね。
試行錯誤の数年だったけれども。今回で明確に答えが出た気がする。
なにより客席の盛り上がりと帰り際の「楽しかった~」の声で全て報われる。
それにオチャラケなないようであってもその創作過程は実にシビアだし。
ま、大人の学芸会、なんですけどね。真剣にやる学芸会。
さて、次はいつやろうかな~?なにやろうかな~~~?←懲りないヒト