レーゾンデートル(4)

本番、1日目はなんだかバタバタのまま始まり、内心心配していたのだが内容自体は
やはり練習の通りになる。個々には色々あったらしい。知らんけど。
でも結局のところ練習は裏切らないと思うし、何かあるならそれは練習が足りていない
あるいは練習に仕方が悪いのだと思う。人間だから間違いもするでしょうとは思うが
一番まずいのはリカバリーの術を知らないことだと思う。
内心慌ててもそれを表に出さないくらいのテクニックと心臓の強さが必要。
長くやっていて身につくのはそこだと思うのだが、どうだろう。
私はまず失敗しないので(米倉涼子風)実のところそこ(間違うこと)がわからない。
もしかしたら自分が間違ってても気づかないだけかもしれないところが怖いけど。
とりあえず初日、袖から見ていた感じでは普段と変わりなく見えた。
それぞれは緊張もしているだろうけれど(早替わりも多いしね)ゲネもしたのだし、
なによりここまで長く長く練習してきているのだから今更なにを焦る必要があるかと、
そう思うわけでして。お気楽すぎるでしょうか。
だって何のために練習してるのよ、そうでなかったら。
とまれ、本番1日目が過ぎ、別に私に誰も何も言ってこなかったけれどなんやかんや
あったらしいことはうっすらと伝わってまいります。ははは(乾笑)
翌日の朝、すなわち2日目の朝、ヨーコさんがとってくれたビデオを見てダメ出し。
チェックするのはそこじゃなかったんだけど、ついね〜(笑)
やってしまったものは仕方がない。わかる人もいればなんとなくの人もいて。
でも気を付けてね、とは言う。
そんなこと言っても何の効力もないのはわかっていながら。
その後、私のことはそっちのけで自分達だけで場あたりする出演者。ちょっとぉ〜!
いや。今回なにが感動感激したといえば、こういうところだったかもしれない。
自主的に、自発的に、何かをする。きっと誰かが口火を切って?やろうというのだろう。
もちろんこの段において私に許可を求めることなど、まったく必要ない。
そういう関係性の中で今回のリハーサルは進めてきたつもりだもの。
人によっては(悪い事ではないと思うが)そういうことは許可なしにしてはいけないと
こちらが言ってもいないのに勝手に縛りをかけたりするひとも多いし、もちろん
なんでも勝手にやっていいものではないけれど。
搬入に始まり、それぞれの準備から、ゲネ、本番まで。
普通ならできる場当たりの時間もなく、でも誰一人として文句を言わないし
こうして隙あらば勝手にやってくれている。感謝。大人ってステキ〜。
後に聞くところによれば、やはり精神的には2日目の方が安定してできたらしい。
ここだけの話、じつは1日目も2日目もそんなに変わらない、ような気はするのね。
でも自分たちが納得してやれるのは良いことに違いないと思う。
しか〜し、びっくりするような事もまた起こるモノだったりする。
ホンマにびっくりさせてくれるわぁ〜。