同世代の感覚

もう、忘れたの? (講談社文庫)

もう、忘れたの? (講談社文庫)

まとまって読む時間が取れなかったが、ちょこちょこ読みにはちょうど良かった。
新聞での連載を単行本にしたシリーズ3作目らしい。
文庫になっていることを思うと3年前に単行本は刊行されているのだろう。
ちょうど震災から1年ほど経った頃だ。それに関する記述が多いのも然り。
そしてその中で引用されていた詩がすこぶる美しかった。泣けた。
やはりこういう精神を持って作品創りをしている人は多いのだと勇気づけられた。
パーシー・ビッシュ・シェリーという人の詩の一節だそう。
引用の引用をしてみたい。(酒井さん、ごめんなさい)
『腹からの
   笑といえど
      苦しみの
         そこにあるべし
 うつくしき
   極みの歌に
      悲しさの
         極みの想
            籠るとぞ知れ』
あぁ。