バブルの名残

日本全体が浮かれまくっていた時代は約30年前。
私たちには「少し」な感覚だが、バブル以後に生まれた世代の知り合いが多くなった。
ダンス業界はあまり基本的には関係なかったものの、確かにあの頃はイベントが多く
文化がもてはやされもし、ハコモノも多く建ったし、各種の賞もたくさん出来た。
コンクール関係もあれのころは増えたように思う。
その時期、儲けた人はいるだろうが私の周辺では一切関係がなかったなぁ。
それでも。
そんな私でさえも毛皮を持っていたりする。
レディたるもの、ドレスとともに毛皮くらいは持っていなきゃ、という風潮だったのだ。
今ほど動物愛護の精神が浸透していなかったのだと思う。
フェイクファーはあくまでもフェイク。やっぱり毛皮よね。それもセーブル、みたいな。
それを思えば私もバブルに踊らされたのだな、と今になってガクッとくるわい。
でだ。
この毛皮、もう手放したいと思うことが何度もあって、しかし一旦中古になれば
買い取ってもらうにしてもびっくりするくらいの値段になってしまう。
50分の、いや100分の1の値段といっても差し支えない。
それで今まで思い切ることができずにクローゼットの片隅にじっと居てはった。
しかし、だ。今しかない。この断捨離決行中の今でしょ?ってことで
この度買い取ってもらうことになった。ミンクのショートコート3000円。
まぁ、そんなもんだわ。
前に聞いたときもその値段だったので、今回同じでも手放そうと心に決めていた。
「お手元にある方がいいと思いますが…もう着られませんか?」「はい(きっぱり」
ということで、バブルの名残ともおさらばした月曜日。
とにかくね。今のライフスタイルに必要ないものは処分する。
毛皮が必要になる日なんて永遠に来ない気がするし。
もしもの時は誰かに借りよう(笑)
そしてその3000円が何に消えたかというと、薬ですよ、薬。
いつもの頭痛とアレルギーの薬でパーですよ。そんな年頃ね。ちぇっ。