昨日、古い友人の展覧会にお招きいただいて、久しぶりに絵を堪能した。
グループ展とはいえとてもレベルが高い。(ように見受けられる)
絵を描けない私からすれば、単なるイラストくらいでもすごいなぁと思うのだから
こんな風に号数の大きい絵、しかも印象派はその緻密さにめまいがするほどだ。
写真かと見まごうばかりの作品もあれば、ファンタジックなものもあり楽しかった。
なにより色彩の艶やかさと、色遣いの多彩さ。テクスチュアの違いも楽しい。
そこにかかったはずの背景にある膨大な時間を思うと、まためまいがする(笑)
こんなのどれくらいの日数がかかるんやろ、と問わず語りに言うと、横でイズミが
「それはその人の筆の進み方による」と尤もなことをいい、そりゃそうかと。
例えば青と言っても、近くで見ると明らかに紫だったり緑だったり。
そうだよな、結局のところ自然界における青もそういう多重的な要素によって
青という色が成り立っているのだと今更ながらに思い知ったり。
絵は留まっているね。私達がやっているものは動いて消えてしまうけれど。
それでも結局のところ、観ている人はそれらをず〜っと見ていて
初めはその鮮やかさだったり、手法だったりに目がいくけれど
最終的には目の前にある絵(または踊り手が放つナニモノか)を鏡として
自分と対話するものなんだろう、と思う。
きっとそれが芸術の力。
単に見ていて楽しかったり突っ込んだり、に留まるのは舞台で言うところの演芸かな。
いや、もちろんそれさえも突き詰めるに素晴らしいものだと思うけれども。
そういった意味では、やはり私は芸術をやりたいんだと気がついた日。
いつか、この友人を招いた時には友人にもそんな感想を持ってもらえる作品を
私自身が創って、やらないといけないな〜といい意味でプレッシャーを感じる。
いや〜本当に良い時を過ごさせていただいてその友人には感謝しかありません。
彼女は土曜日が当番日だったので残念ながら会えなかったけれども、また夏に
会った時には色々とそんな話をしたいと思う。