いけそうです

木曜日、レッスン前に来月のイベントに向けて練習を始める。
実はまだ構想は固まってはいないけれども、最低2本は踊る話になっている。
ひとつは新作をやらねばならない。これは今もって選曲中。
でもきっと大体長くても5分程度になるだろう。
その後のもう一本はやはり多少の長さのあるものでないと、と
一応候補に「芭蕉精」を考えたりしている。
芭蕉、か。もう何年くらい踊っていないだろう。
最後に踊ったのはT先生の定年退職パーティ?となると5年前?6年前?おぉぅ。
これはさすがに不安。思い出すことすらしてみてはいないのだから。
と言うことで早速とりかかってみる。
一曲目。超ゆっくりな動きと思っていたが気持ちをのせていると間に合わない。
むむ。意外に振り数があるんだなぁ。
とはいえ気持ちや風景は変わることなく自分の中で見えたり感じられたりしたので
多少の微妙さがあったりもするが、そこは大丈夫だろう。うん、いけそう。
間奏部分。物語では女の人に化けていた芭蕉の精が実は菩薩となる、変容のところ。
ここは大して動く場面ではなく、メタモルフォーゼする途中の奇奇怪怪さと
変身した後の背筋の通し方。うん。大丈夫。
センターに向かって歩きはじめる。光の帯がついてくるはず。
手が弧を描く。印を組む。ほどけ、芽吹く大地。光を追うように、そして光を捉える。
その光は花となり、花びらが落ちる。葉も。愛おしい命たち。
芭蕉の化身であった存在は僧に向かって説教をする。
「草木国土悉皆成仏」
すべてのものに命は宿っているのです。すべてのものが仏なのです、と。
…あれ?このあとの動き、なんだっけ?
大体の動きは乱れていたとて大丈夫なのだが、とある部分がしっかり抜け落ちている。
まさか!そんな!
さすがにショックでしたねぇ。これだけは寝てても踊れるってタカ括ってましたから〜。
スタジオではタイムリミットがきてしまい、そのままになってしまったので
久しぶりに寝る前にイメトレをしたよ。
あの時に見えていた風景を思い出せ、自分!
イケました。ビデオとかの力を借りずとも無事、自力で思い出せました。ほっ。
真摯にイチから向き合いたいと思います。待ってろよ、芭蕉精。いま行く(笑)