はちきん

明日からいよいよ恒例のびわ湖ホールの練習が始まる。
そちらの準備もしないとな、と思いつつだったが、この夏のトドメとして
ご招待をされていた発表会を観に出かけることにした。
古巣での元生徒さん、ではあるが私がその方(Kさん)を直接教えたことはない。
けれども確かに歴史が被っているのだ。そしてKさんのムスメは一時期私の後輩として
プロ養成コースを受講していた。何度かは同じ舞台で踊ったはず。そんな縁もあり。
それにクミコ大明神とも良く知った間柄であるので、今回はクミコさんとエテちゃんと
ともに応援に行くことにしたのである。KさんはBKの発表会にも来てくれてたしね。
吹田のメイシアター中ホール。クミちゃん達とは現地での待ち合わせだ。
ホールに着くと既に長蛇の列が。それに並んでいる人が若い!
意外(!)と思っているところへクミちゃんからメール。「○○の前にいるよ」
見渡すと…あれ?反対側じゃん。…て、じゃ、この列なぁに?
「大ホールはバレエの発表会らしいで」な〜る〜ほ〜ど〜そやろな〜(殴)
いや、正直、その世代の観客が多いとは思われないグループなもんで。
翻って中ホールに並んでいる客層を見ると、まぁ、みなさん50代以上、と。
そりゃそうだろうな。程なくして開場し、ホールに入場する。
なんか空調きいてないっぽいんだけど。みんなバタバタ煽いでいるよ。
まぁ、効いてないだけで入っていないわけじゃなさそうなんだが…暑い。
あれこれクミちゃんやエテちゃんと話をしているうちに開演。
うむ。ザ・発表会である。いわゆるサークルの発表会。それにしては大がかりな。
とはいえKさんもずいぶんキャリアはお持ちなので、いまどきこれだけの生徒さんを
一人で抱えているというのはとてもすごいことだ。
それに皆さん、今でこそソコソコ以上の御歳だが、当然のことながらやり始めた頃は
きっと30代とか40代とかのはず。
アナウンスによれば、このサークルは38年続いているそうだ。38年て!すごい!
私がまだ10歳の頃、ということはKさんが25とか6とかの時に始めてるわけ?
たぶん最初は健康体操的な、いわゆる美容体操と呼ばれていたようなものから
徐々にダンスへと移っていたのだろうと予測する。
そして爆発的なジャズダンスブーム到来の頃に、Kさんは私の古巣へ習いに来た。
それにしても38年間続けるって並大抵じゃないよね。すごいな〜尊敬だな〜。
出演者はその頃からのお付き合いの方々が大半と見た。それもすごいこと。
中にはウォーキングとツーステップのみで構成されているような振りもあったが
70代後半、ヘタすりゃ80代の方が出演しているのだもの。そうなるわ。
けれどもみなさん一様に楽しそうで…緊張もしているだろうけれど楽しそう。
出演者をとっかえひっかえ。衣装をとっかえひっかえ。ありとあらゆる手段で。
中には小学生や中学生もポツポツ見受けられたが、これは…お孫さんだね。
(後で聞いたら今や5人の孫がいるとか。芸達者なお孫さんでした。はい。)
今思うに、私がKさんと知り合ってからKさんがダンスを休んだことがあっただろうか。
古巣では古巣での舞台に年に1〜2回は出演し、きっとその頃もサークルの発表会は
こうしてやっておられたのだろう。
何度かは私の周辺での発表会を休んでいたことはあったけれど、その時にもやはり
こうしてサークルの発表会や親しい仲間内での舞台を企画して出演されてたし。
そして、未だ舞台に立ち続けているそのバイタリティー。見習いたい。
きっとままならぬ時もあったはずだし、やめようかと思うことが何度もあったはず。
それでも、ここに、こうして。何が彼女をそこまで突き動かすのだろう。
いつも話すと「私はアホやさかい」と豪快に笑い飛ばす人だけれど。
高知出身のKさん。まごうことなき「はちきん」だ。
お疲れ様でした。ご招待していただきありがとうございました。勉強になりました。
でもあの暑さの中(なんでホールがあんなに暑いのか?)2時間休憩なしぶっ通しは
なかなかにきつうございましたぜ。熱中症で倒れるか思た。