大みそか

朝からの快晴で墓参りにうってつけ。
今年86になる叔母を誘って伏見にある山田本家と小路家の墓参り。
運転手は私。最近になって足腰の弱ってきた叔母の介助はダーリン。
娘とおばあちゃんはにぎやかしを担当することになっている。
朝からお供養の買い物をし、寺へ行き、墓掃除をして詣る。のを二軒分。
若おっさんにご挨拶をした後、みんなで昼ごはん。
それぞれ思い思いの食事をとる中、娘が一番豪勢な「すき焼き膳」を頼んだりしている。
よく食べるよね〜。たぶん今一番食べる時期なんじゃないかと思う。それでも太らない。
ごはんをおかわりしようかな、という娘を押しとどめたりもしたわ。
だってどんぶりごはんだよ?2杯も食べ切れるわけないって。
とかびっくりする時間を過ごし、でももう一基、おじいちゃんの墓参りが残っているので
そうそうゆっくりしているわけにもいかず、叔母ちゃんを送り届けて今度は家の近くまで。
花を買い、墓参りをし、帰りに墓守さんの飼っている大型犬と戯れて帰途に就く。
これで年末のノルマは終了。あとは家でのんびりする。…みんな、は。
私は夕食の支度をしつつ、御節を重箱に詰めたり、切ったり、並べたり。
だし巻きを焼き、巻き簾でまいて寝かせておく。台所はてんこ盛り状態。わやくちゃですわ。
叔母ちゃんが気を使ってくれ、寿司とそばを頼んだから取りに来いという。
こちらからは一人分の御節をタッパーに詰めて渡すことにする。
叔母ちゃんは一人暮らしなので御節は生協かなんかで頼んだらしい。
だぶるけど正月にはお客さんも来るやろうし、たくさんはないけど、どうぞ。
今回は蕗とタケノコが我ながら上手に炊けた。出汁をケチらないのがコツやね。
夕食もそこそこに床暖をいれたフロアにごろり。もうな〜んもする気になりません。
ガキ使を見ながらげらげら笑い転げつつ、正月用のお膳の用意。
箸袋に名前書いたり、ポチ袋に名前書いたり…。果てしないわ〜、もう。
ま、でもこの平凡が幸せでもある。のだろう、たぶんね。
つつがなく、という言葉のままに大みそかの夜は更けゆくのであった。