アングラ一筋

このところHIPHOP系とジャズが合体した舞台をいくつか見て
ジャズの立ち位置が変わってきているな、ということを感じます。
HIPHOPだからって新しくてかっこいいものばかりじゃない。
ジャズだからって古臭くもない。(もちろん作品によりますけれど)
要はやはりダンサーによるところが大いにあるし、振付や構成にもよる。
でも結局は自己満足ですませてしまうのか、観客を念頭においておくのか、
自己表現というものを突き詰めて、見てもらい、自分の考えを伝えるのか。
誰の目を意識して創るのか、踊るのかというところでしょうか。
ただ自分が楽しいだけで見てもらうなら「発表会」にとどめるべきだろうし
公演と称すなら(発表会でも)払う金額に見合う内容をと思います。
お金を払いたくないプロもあれば、払ってでも見たいアマチュアもある。
少額でもお金を取るか取らないかというのは大問題です。
一つの公演なり発表会を催すというのはなかなかに大変で、一回限りなら
ボランティアでできることでも、回数を重ねて行こうと思えばそれは無理。
しかしながら私自身もそうですが、公演の料金を決めるのはすごく大変。
実際のところ、蓋を開けてお客様に聞かなければ料金が安いか高いか
という判断はとても難しく、製作者側が決定するのは至難の技に思えます。
制作にかかったお金、かかりそうなお金をすべて計上すると大変だもの。
払う方にしても、その時の財布の状況にもよれば、年齢的なものもある。
…と、ついついクソ真面目に考えてしまうのが私の悪い癖です。
世の中には「楽しかったらいいのよ〜」という方々もたくさんおられ
価値判断も、それはもう手相と同じくらいで人により様々なのですが
観客不在の創りはいかんよな、と意を新たにしました。
わたしはかように根がクソ真面目なので、いきおい作品も暗いです。
アングラを自認しております。発表会とかは別だけどね。
この前からソロ公演のことを何となくですが考え始めている中で
明るい、楽しいものは一つもないことに気が重くなっていました。
こんなんで見に来てもらえるのか?
みんな見たいと言ってくれるのか?
やりたいことだけやる、と決めた割にはすぐに日和ります(笑)
でもせっかくのソロなので、明るいのを見たい人は決して見ないで下さいとでも
謳って、自分は自分のやりたいことをやろうと考えてますけどもねッ(逆ギレ?)