9月公演リハ

とりあえず、自分のスケジュール優先(!)で9月の公演の振付は3月中に終える
という段取りで動いています。
実際のところ私自身のスケジュールもありますが、なんせ出演者は主婦と学生。
どちらも時間がない人種なんだもん。
ダンスだけをやっている生活ではないので時間がかかると見込んでの事です。
それで先週はこの日曜日に最終曲を残すだけの振付を仕込んでいました。
殺気立っていたと思う。先週のアタシは。ごく私的に切羽詰まってました。
そして、いよいよ決戦の日。
朝から振付の復習をしたいのにもかかわらず、熱を出したムスメが甘えてきて
ホットケーキを焼かされた。ひ〜ん。でも仕方ない。今日もお出かけだもんね。
結局開始時間ギリギリのスタジオ入り。あ〜あ〜。
まずは「レクイエム2」の振付から。いや、その前に先月やったところを復習。
同じような…?いやはっきり言って同じ振付が繰り返され、合間にチョコチョコ
違う振付が入ってくるのでダンサーてんやわんやの巻なのである。
「この時はこう、こっちはこう」とダンサー達は‘自分’に言い聞かせている。
苦労かけるねぇ、すまないねぇ。でも、その繰り返しの意味を考えて下され。
少しずつ手直しも加え、穴が開いているところを再度確認して。
穴は後で埋めることにして、今回の振付分を移す。
いよいよ最終段階。ある意味でのクライマックスだったりする箇所です。
曲は最終に向かって盛り上がりまくるところで、選んだまでは良かったけれど
内心「これ、私の手におえるかしら?」と大層不安でした。(コラ)
けれども、とにかくやってしまわねば残っているものがまだある。
クライマックスとはいえ、お話の完結ではないところが救い。
落としまくればいいのだ。上昇するために。うん?うん。
なんとなく流れるように緩やかだった振付が、ここへ来てやっと激しくなる。
でも十分に想いはこめられる速さであろうと思う。頑張ってください。
ダンサー達にはとにかく振付を滞りなく追えるよう、5月くらいまでには
ちゃんと覚えて来てねと言い渡しました。
きっと後半からは要求が細かく多くなっていくと思うので対応できる準備を
お願いしますと言って、レクイエムチームは解散。
イズミさんからは今後の(振付における内面の)充実を要求されておりました。
この日は若い衆が2人ばかりお休みだったので「それでも僕らは空を見る」
通称「ボクソラ」は軽く通すだけにとどめる。これもまだまだ。
まだ全然「観たい画」に届いていない。イキオイだけではダメなのだ。
でもきっと最後にはこちらの要求に応えてくれるであろうことを期待して終了。
明日からテストだったりするのだそう。大変だね。
さて「F」であります。
木曜日に音響王子から届いた音源を重ねた音でやってみたところ、
ダンサーたち自身が入り込みやすくなったのかして、良くなってきていた。
そうだよね〜。私自身は自分が創っているのだから、ある程度の画面(えづら)
というか、最終はこうなるはずだという見通しがきいていたりするけれど
ダンサーは「与えられる情報」(音楽と振付のみ)で判断するわけなので、
私が「なぜ、そこはそうなる?」と思う気持ちとは開きがあって当然なのかも。
もちろん一通り説明はしているし、ディスカッションしながら作品を創っている
つもりではありますが、本番当日の舞台の様子まで予測しているのは
まだ今のところ私だけなのかもしれないね。
私には本番で踊っているアナタ達の姿が見〜え〜る〜。当たり前だけど。
この作品は「ノンフィクションに近いフィクション」です。
彼女たちの経験したことが作品のベースになっています。
なので、かなり内面をさらけ出すことになるのだろうと思うのですが
ある意味、ある程度の年齢以上の人にはかなり響くと思われます。
それは作品が素晴らしい…からではなく、誰もが自分の身に引き当てて
経験を重ねられるからでしょうと思っています。
え〜と、50歳以上限定(笑)いやいや、そんなことはありません。
若くとも人間関係に苦労した人や心に傷を負っている人なら大歓迎です。
中にはそんなこんなをな〜んにも経験したことない人もいるかもしれませんが。
踊りは抽象なので、ストーリーは追えない。
よって、解読の為の手ほどきが必要と考えました。
そして、その部分があるが故、これまたわかりやすく仕上がっている。
分かりやすさイコール芸術的でないと嫌う人もいますが
「わかってナンボでしょ?」という感じです。
解釈はひとそれぞれだし、好き嫌いも人それぞれだと思いますが
作品を提供する側に明確なメッセージがある場合「わかってもらうこと」が
必須条件だと思っているのがレイワークスとしてのスタンスです。はい。
そして、やはり良かったらしい。イズミさんも褒めてましたね。
まだまだ先は長いので息切れが心配だけど
さらなる充実を期待して、本日はここまでです。