持ってる?

2月に入ったので背景を元に戻しました。こっちの方が文字が大きいね。
舞台というものをやっていくことについて色々考えます。
9月の公演では私は制作側にいます。つまり初めて裏方オンリー。
新しい経験。ここへきて必然な事象と言う感じではあります。
もちろん今まででも少なからず創作はしてきたし、指導もしてきたし
舞台の最高責任者としての立場も経験してきました。
でもまったく裏方と言うのは初めてで、いくつになっても初めては嬉しい。
初めてのことを経験することで自分がどんな変化をするのか。
それが楽しみ…って、なんてナルシストなのかしらと思わなくもない。
いや、そんな話ではなくて。
今まではちょっとでも自分も舞台に立つことがあったので
なんというか、本番は「ダンサー」ですよね。
でも今回は完璧に裏方なので、本番、みんなが踊っている間は
演出であり、制作であり、パシリでもあると思います。
初めて一から十まで自分が創ったものを客席側から観ることができる。
た〜の〜し〜み〜…って、やっぱナルシストか。
そんな話じゃなくて。
今回の舞台、もちろんその後の発表会もそうですけれども
特に9月の公演は小規模なだけに濃密なものにしたいと思っています。
それには各人の意識のあり方が、かなり重要。
今更ながらにして、そのことに気付いた私。アホか。アホやな。
いままでは自分がダンサーであるというところからの意識があり
それは踊る人たちすべての人が持っているものだという
今にして思えば大いなる誤解があったのですね。
もちろん、そんな意識は当然お持ちの方が大半です。
でも中には全くそんな意識のない方がいらっしゃったこともありました。
みんなが真剣に踊っている時、気を抜いて踊る人。
作品のことより「自分が目立つかどうか」に重きがいく人。
後列で踊っていると「見えていない」と思っている人。
でも、今までそれは個人的なもの、要素だと誤解していた私。
そうじゃないんだよな。
その辺の意識を植え付けていくことも「私の仕事」だと。はい。
そんなものは持っていて当然。
持ってない人は「わかってない」ですましていた自分がダメだったと
今更にして気が付きました。アホやな、やっぱり。
もしかしたら、これからは厳しい先生になるかもしれませんな。ほほ。