海と炎

同じ日に舞台をはしごするのは好きじゃないのだけれど仕方ない。

スタジオヴァリエでトキコさん主演のミュージカルを見た後、いったん帰宅し

夕食の支度をしてから今度は劇研めがけて出かけることに。

劇団ブルーエゴナク「ふくしゅうげき」@アトリエ劇研

この劇研ももう今年度で閉館となる。実に惜しいことだけれど、なにかしらの

事情があるのだろうと思う。でもやっぱりいい空間だなぁと中に入ると思うのだ。

この芝居にはこれまたねむり姫で共演した俳優の西村貴治(にしむらたかはる)さんが

出演するというので、観に来た。西村さんはええ歳の味がある俳優さんだ。

一回飲みに行きましょね~という約束がなかなか果たせていないけれど。

この劇団は北九州の劇団だそうで、そこでやった脚本のものを関西の俳優さんで

リメイクしたものだそう。「ふくしゅうげき」のふくしゅうは復讐かと思っていたが

芝居が進むにつれて復習でもあるんだな、と。

もちろん復讐でもあるけれど、その部分は可愛いものだった。

それよりも絶えず押し寄せる波のように、復習する。

けれどもいつの間にか形を変えていき、跡形もなくなってしまってから気が付くという

切なさを含んだ復習でもあった。

しかし、あれだね。最近の芝居はみんな何かしら踊るんだね。流行りなのか?

あくまでもエンタメということを意識しているのか?それとも必然なのか?

観ていて考えるとよくわからないのだけれど、何かしらの視覚的効果はあると思う。

芝居の中の踊り。私は賛成派。