ブラック&アイロニー

ねむり姫で共演した佐藤都輝子(さとうときこ)さんが出演。

それに音響王子とAℤが音響サブであるとのこと。しかも場所は家の近所。

これはもう行くしかないでしょ。

劇団とっても便利「オトギバナシ」@スタジオヴァリエ

実はこのヴァリエ、20数年前にここでソロリサイタルをやった場所。

とはいえ左京区に住むようになって以来、近所なのでしょっちゅう前を

通っているので懐かしさも感じなかったのだが。それは単に見慣れている光景の中に

それがあるからではなくて、自分にとってはその懐かしさもすでに過去であり

そこへの執着が一切ないってことを思い知ったような感じだ。

ま、それはいいとして。

トキコさんの所属している劇団はミュージカルをやるのですよ。

それもオリジナルのやつね。珍しいでしょ?

一時、ここに所属していたCちゃんがうちのスタジオに通ってきてたことがあって

その時に彼女が振付した作品があるというので観に行ったことがある。

その時の内容はいまひとつ覚えていないのだけれど、ヅカ出身の女優さんを迎えて

絢爛豪華にやってたので「採算合うの?」と慄きながら観ていた記憶。

その時にもトキコさんはいたのだそうだが、その時はまだ知り合いじゃなかったし。

だから今回は楽しみにしていたの。冒頭、トキコさんの歌から始まった。

(!)ここで大変なことに気が付いたのだった。ワタシミュージカルニガテナノヨ。

あーあーあー。しかし逃げ出すわけにも行かないし(苦笑)

その内容とは別のところで肌にサブイボを立てながらも、ひたすら意識を集中。

子供が半分くらい出演者として出てた。みんな上手い。訓練されている。

ただし、この劇団内ではないどこかで、だ。

なんというか、そういう「とってつけた感」が子供たちにはどうしても漂ってしまい

話の内容には関係ないのだけれども、やっぱり舞台ってアンサンブルだから。

客演というか、このミュージカルの為に集まって来た人達。

ありがちというか、こういう業界では主流のことだったりするのだけれど。

アンサンブルが微妙に食い違っていて、その辺の齟齬が座りが悪い。

主宰の大野さんが創る作品は、そういえば確かいつもハッピーエンドではなく

なんだかこう、もの悲しくなるような、人間の裏が見えるような作品らしい。

前に見たものも最終的には落ち目の女優の顛末だった気がする。

アンハッピーエンドが売りなのかな?それはそれで面白いけれど。

今回は子供が出ていたので「いいのかな?」と思っちゃった。

ま、それも子供に対する一方的なステレオタイプの見方だよね。

でも正直なところ、どうせなら大人ばかりのミュージカルでエグいやつが観たいかな。

ていうか、歌とセリフの合体というのが性に合わんらしい。困った。

あ、言っておきますけどトキコさんは歌もうまいし、芝居もいけてるし

素晴らしい女優さんです。ニットでは何故かコント要員だけどね。