真っ青な春だった

久しぶりの芸センにて観劇『僕たちは、世界を変えることはできない』

ニットの澤村くんが出演。ねむり姫でご一緒した西村貴治さんも出ているし

音響は三橋くんなので、これは外せないでしょう。

ストーリーテーマ(表)はタイトルどおり。

芸術は世界を変えることができるのかという壮大かつ痛いテーマです。

わかるわぁ・・・その感じ。と思いながら観てました。

ある種の人間には必要不可欠なのだけれど、ある種の人間には全く必要でないもの。

それが芸術。

高尚であろうとなかろうと、いわゆるところの芸術活動は人の不幸の上に

成り立っている側面というのが必ずあるんです。

そのあたりの痛さを知っている身としては「世の中変えるなんておこがましい」

きっとそう思っているはずなんで、真剣に世の中を変える力があると思っている人は

痛いだけ。あるいはよほどの自信家でなければそんな風には思わないし

そんな風に思っている人間がやっているものなら観たいなんて絶対に思わない。

これを書いた村上慎太郎さんは、この作品を書いたときは20代前半だったそうで

そこから15年経って、やはりやってみようと思ったそうです。

若さゆえのまっすぐさが清々しくもあり、まっすぐ故に届く部分もあると思ったと。

うん。それもわかる。そして、こういう戦争のテーマを若い人が扱ってくれるという

事だけで結構おばちゃんは嬉しいものなんだ。

まぁ、いろんな突っ込みどころはあったにせよ、今このご時世で上演する気合が

嬉しい作品だった。

澤村くんの身体能力は相変わらずキレッキレだったよ。