怒涛のゲネプロ
泣いても笑っても明日が本番!ということで。
朝から聡明のきっかけ合わせをガンガンやっている間にキャストは
各自で声出しやストレッチなど。
スタッフの私たちはとにかく走ってばっかり・・・なこともなかったか。
楽屋で食べたり飲んだりする時間もありつつもでも慌ただしかった。
前回の通しの時にはざっくりだった最後の挨拶部分。
どうにもごまさんはこういうのが苦手だそうで、僭越ながら私が監督を成り代わり
総勢150人弱の人数をルヴェしてはハケさせる段取りをつける。
並ぶと壮観なのはやはりマーチングバンドの人数の多さ。
でも動作がきびきびしているし、お願いすることはほぼ1発でOK。素晴らしい。
だからそんなに引きずることなく時間内に終了できて面目が立ったよ。
さて、ゲネ。
ゲネは出演者の為でもあるけれど、多くはスタッフの為の意味合いが強い。
なによりすべてのものは段取りで動くからだ。
それが動かなかった場合の対処を考えるのもここ。
そんなこんなを考えると、舞台って本当に総合芸術なんだと思う。
しかも再生の利かなさったらない。だからワクワクするしドキドキするんだなぁ。
やっぱり舞台が好き。
今回、当初は本番のスタッフワークを免除されていた私だったが、いろいろな絡みが
あって「キャストのおつき」で袖にずっとスタンバイしておくことになった。
これはこれで乙なもんです。
ま、なんしかキャストもスタッフもという二刀流だけは勘弁だな。
スタッフならスタッフだけの方が集中できるし、そうあるべきだよね。
表に立つ神経と裏にいる神経は全然違うところが働くしね。
高原さんは完全なスタッフとして活動するのは今回が初めてだったそうで
「裏で支えるってこんなに大変なんや~」と何度も声を漏らしていたな。
そうですね。まぁ芝居がらみだと特に大変かもしれません。
その点、踊りの場合はダンサーは自立している人が多いから。
自立というのは私生活ではなく(笑)自分の立ち位置やデハケなどが
かなりシビアに鍛えられている人が多いということ。
その分、スタッフさんの負担は割に少ない。(ものによるのは当然だけど)
でも芝居はきっかけが複雑だし、ものによっては転換があるしでとっても大変。
しかも今回はワイヤレスマイクを付けるんだ。
それが機械の都合上13波しかないらしく、当然足りないのでキャッチする部分の
トランスミッターを付け替えるという作業が発生している。
ここがまた大混乱。しかしマイヤさんのハゲルほどの組み合わせによって
なんとか上手く行き渡っている。ホントに大変だ。
しかしここへきて「出(で)」のタイミングが厳しくなり、フォーメーションを
入れ替えせねばならなくなった。大丈夫かなぁ?みんな。
これも舞台あるあるだね。キャストがんばれ。
色々な不具合が発生したゲネプロ。
それぞれがそれぞれの持ち場でベストを尽くすしかない。決戦は明日!