Psst Psst -プスプス-

京都EXPERIMENTが始まっている。

ワールドワイドな芸術祭とでも言ったらいいのか、年に一度、京都に世界から

いろんなものを招聘して、この時期あちらこちらで催しをしているのだ。

うちからはロームシアターが近いですしね。

ムスメと娘の友達と一緒にサウスホール(中ホール)にてマイムの舞台を観る。

プスプスとは「ねぇねぇ」とか「ちょっとちょっと」と相手を呼び止めるための

スラング的な単語のこと。

二人組(男女ペア)のマイミスト達。たぶん前もって見た映像と同じなので

作品として巡回しているものと思われる。

ストーリーが有るような無いような。うっすらとはあるのだけれど

すごくドラマティックというわけではない。

子供もOKの舞台だから難しくしていないのだろう。

初めは普通にふ~んと思っていたが女性の身体能力がハンパない!

バレエも基礎としてできているようで、でもダンサーとしてのふるまいとは

少し違うので「あぁ基礎としてやったんだな」とは思ったけれど

やはりそこはヨーロッパ人。股関節が開いている。うらやますぃ~。

それよりも体操的能力のほうが圧倒的に優れている。

何気なくやっていることがすごすぎる。身が軽いという人を久しぶりに見た。

男性も男性でアクロバティック補助動作をするときに、これは力がないとできないと

思ったり、もちろんペアだから当たり前かもだが、タイミングの図り方の完璧さ。

初めはパントマイムから入ったが少々ジャグリングが出てきたり、アクロバット

はしごやブランコを使ったりとどんどん激しくなっていく。

間に観客席へのサービスタイムを設けたり、お客さんを巻き込んだり。

あぁやっぱり世界共通だな、と嬉しくなった。

楽しくてとても上質だったしニヒリズムもあったしペーソスもあった。

いい舞台を観たなぁ。

作品が閉じていない限り、人数は必要ないのだと感じた。

閉じた世界を見せるのもエンタテイメントだと思うが、それも「みせる」もの。

大勢なら大勢なりの。小人数なら少人数なりの。

さて、私はなにをしよう。