刺激的な日その2
質疑応答では聞きたかったことがあったので私も質問。
「血を継承するためにアイヌ以外の血は入れないとか、制約はないですか」
するとフンベシスターズ(フンベとは鯨という意味だそうだ)の妹分のキクエさんが
「そんなことはなくてむしろ和人の血を積極的に入れろと教わった」そうだ。
へぇ~~~~~!?!?だったなぁ。
キクエさんによると昔のアイヌには和人に対する憧れがあったんじゃないか、という。
なるほど。文化を継承するというのは難しいものだな。
かなり意識しないと残ってはいかないものなのかもしれない。
姉分のヒトミさんによる歌は口伝によるものでアイヌ語は全く分からないが
物語が紡がれているのだそうで、それによって先祖代々の言い伝えや禁忌なども
伝わるそうだ。あと、アイヌにとって踊りというのは特別な意味はなく、もちろん
根っこには祈りや表現もあるのだろうが、大体は農作業や儀式の後の娯楽の為。
だから教わった踊りもごくごく簡単なもので、輪になるということが大事みたい。
様式的な踊りとして披露したのはヒトミさんのご子息(13歳)による狩猟の踊り。
弓と矢をもって踊られる牧歌的にも勇壮な踊りだった。
いや~いろいろと楽しかった。イベント後の交流会にも参加させていただき
帰りにはアキと踊りの話、これからの話をず~っと話しながら帰ってきた。
楽しい一日でした。夕刻の猿沢池。