舞台人としての矜持

「ねむり姫」は本番は計6ステージである。久しぶりに本番が続く公演だ。

いままでの経験で一番のロングランは約2ヶ月間某クラブであったショウ形式のモノ。

それから夏休み期間のほぼ1ヶ月姫路セントラルパークでのミュージカルショウ出演。

それに文化博覧会なるものが京都で行われた際のマスコットガール的な立ち位置での

ショウダンスが1~2ヶ月だったような記憶。文博はトータルタイムは長くないものの

1日のうち1時間に2回どこかのエリアで踊るとか、たまにはメインステージでとか

なんだか1日中拘束の割には踊っている時間は短かった。

そういった諸々の経験のおかげでロングランでの自分の管理という部分においては

かなり気を遣う。舞台に穴は空けられない、と思うからだろう。若くないしね。

さて、そんなニットの公演。初めからチケットノルマはないと聞いていた。

もちろん「頑張ってチケット(売る)協力お願いします」とは言われているが

いわゆるノルマはないそうである。うん。・・・大丈夫なのか?と心配。

だって6ステージ各150人として900人だよ?

出演者の頭割りで行くなら一人30枚くらい売る計算になるね。

売れりゃいいけど売れなかったら・・・?舞台制作をしている身としては肝が冷える。

今回は主催ではないことでお知らせまでにと近い方にはチラシを配り

遠い方には圧着ハガキでお知らせさせてもらった。ら。ららら。

結構な反応があって「行きますよ~」との声が多くてとても有難いです!

本当にありがとうございます!中でも多かったのが「前回行けなかったから・・・」と

発表会に来ていただけなかった方々からの反応。

こんなにも気にかけていただいて、ありがたい限りです。

というわけで私は早々に自分のノルマ(ないけど)分としては達している。

しかし聞くところによるとまだまだ動きが鈍いらしく・・・うううむむむ。

ノルマは良いとは思っていない。できればない方がいい。でも必要な時もある。

だって、極端な話、Aさんが50枚売り、Bさんが0枚だった場合。

BさんはAさんお客さんのおかげで拍手がもらえることになるのだよ。

それってどうよ?売る努力はしたか?どこまでできたか?

不公平というよりは個人の矜持の問題だと思う。

舞台は出たいが集客の努力はしない、では話にならない、と思っている。

みなさんはいかがですか。