私はドコへ行くのでしょう2
その道は当時あまりにも長く果てしなく思え、またそこはトンネル、あるいは地下通路
あるいは空は見えても脱出できない迷路のような気がしてきた。
感情が無くなり、感動が無くなり、いくら寝ても足りなくなり、そして挫折した。
北へ逃げようと思った(笑)死のうとは思わなかった分だけ可能性があった。
全てを断ち切り、踊る事からも離れたかったし実際そうした期間もあったけれど
やはり自分にとっての踊りというものを捨てきれなかった。
それは決して人前で踊る事でもなく、自分一人でやっていても満足する世界。
そこを突き詰めていきたいと思った。のに。あれ?
たまに「なんで舞台をまだやってるんだろう」と思うことがある。
しかも今の現場は芝居の現場だ。とても楽しいけれど。
ご縁は大切にしたいし、声をかけてもらえただけでも嬉しい。
少なくとも一緒に仕事をしてきた数年間のうちで、それなりの信用を得られたので
あろうと思うから。その分だけは何としてでもちゃんとお応えしたい。
そしてまた新たな刺激をもいただいている。ありがたい。本当に。
でも。ふと我に返る時がある。
わたしは踊りたいのだ。踊りによって(たとえ自己満足でも)感じたい世界がある。
でも命に限りがあること。体力にも限界があることを考えるとうすら寒い。
やり切れずに死ぬのは勘弁だ。
と、最近、その想いが大きく膨らんできている。