LOVE&PEACE本番2

私は1曲目に出るので緞帳中でスタンバイ。

ぼんやりと「そういえばいろんなチェックをした気がしないな~」と考えていた。

ま、そこはそれ、スタッフはプロばかりなんだし。滅多なことは無いと信じて。

本番直前どうしようもないし~。今更遅いわ。さぁ、いこー。

曲始まりから緞帳アップ。リズムを刻む。それにしても緊張しない。どないなん。

ほんでね、特にね、なんてこたぁね、なかったのよね。

数か所「あれれ?」と思ったけど完全に間違ってるという自覚もなく。

(いやいや、間違ってたやろ、アンタ)

はい、すみません。一生の不覚。神話は崩れ去った(笑)

今まで舞台で間違える事なんか一回もなかったの。歳ですかねぇ。

これってヤキが回ったとか言われるヤツ?ま、でもお客さんにはわからないはず。

共演者のみんな、ゴメン。かな。

私がアレレ?となったことでみんながアレレレ??となってたら目も当てられん。

楽屋に帰るなりユニちゃんに「私、なんかやった?」←なんとなくしかわかってない

と聞いたら「うん。おかしかったですね。ほんでみんなもおかしなったし」

あらららららららら。私の・・・せい・・・なのかっ?

「・・・私もやりました」しれっと告白すなっちゅうねん(笑)

ま、オープニングやから賑やかしやし、と動揺を納めることにする。ドキドキ。

やらかしたことで何を思ったかというと(これ、メンバーに一生言われる)ね。

この先、つっこみまくられるやろな~と笑えてくる。はい、笑ってないで次。

その間も舞台ではいろんな作品が執り行われているのだが、当然のことながら

一切見ることができない。これもどうなの、と思うんだよね。

わからないけど、見届ける義務みたいなものがあるんじゃないのかなぁ?と

ぼんやり感じるんだけど。ま、終わってから考えましょ。

私が見守ってるからってミスする人が少なくなるわけじゃなし(爆)

ここぞというタイミングの声掛けはできているはずだし。大丈夫よね?

次の出番はララバイ。波音で暗転中スタンバイどす。

ま、練習通りいったかな。これは寝ている時からずっと気持ちよかった。

高松に通っていた時、瀬戸内の海沿いを通りかかったバスの中で観た満月。

凪いでいる海の上に満月から続く光の道ができていて見とれた。

それを思い出しながら月の中で踊っているようだった。すごいね、栗原さん。

あ、栗原さんというのは照明さんです。毎回ほぼお任せなんだけど、まず

イメージ通り、またはそれ以上の世界観を持ってプランしてくれる。

今回、これに関しては「海と月」という俳句か?というお題を出しただけなのに。

気持ちよかった~。上演は2回目なんだけど、実は練習を重ねすぎて

なかなかまとまらないというか、なんだかイマイチしっくりこないな~?

どうしたらいいんだろうかと思った時もあったが、結果、良かった。

練習をしすぎてテーマの焦点がぼやけるということがあるんだな~と感じた作品

だったけれど、やはり練習に「やりすぎ」というのはなかったようだ。

練習大事。量だけじゃなく質が大事。

京都、大阪のメンバーは「心で踊る」ということが浸透し始めているように感じる

場面が多く、それは今回の舞台で嬉しかったことの一つ。

あぁ10年の歳月は無駄じゃなかったなと思えたよね。ありがとう。