声明文原文

公演の時にプログラムに挟んだものです。
原文は結構長くて、いろいろ書いたのだげ結局A5に収めたくて校正したの。
ここには原文で載せてみます。

<声明文>

最近みぃひんけど、キツネの襟巻きって、あるやん?
あれ、小さい時めっちゃ怖かってんか。なんでかって言うたら、首にくるっと
巻いた後、キツネの顔のついた口をシッポに噛ませるやん?
なんやしらん怖かってん。なんでなんか最近やっとわかったわ。
だってあれ、結局キツネの死体やもん。ふわふわの毛の下に皮があるねんで。
ほんで、ほんまやったらその下に肉とか骨とかあって動いてたんやで?
それにアレ、あったかいか言うたら見た目だけなことない?
裏には裏地が付いててつるっとしてるから肌にあたるほうは冷たいねん。
そやのになんでしてるんやろ、とか思うようになってん。
ギャートルズな人が生活のために狩りした証に毛皮着てるのとワケがちゃうで。
今はファッションの為に殺されるんや。
最近なんか100円ショップで毛のついたストラップ見かけるようになったけど。
そこに並んでるもんも殺されるためだけに産まれてきたようなもん。
そんなことあってええと思う?
ラビットファーとかいうて、うさぎも殺されるん。
アンゴラもそう、ラクーンもミンクもみぃーんなそう。
横文字に騙されんとって。みんなみんな、生きたまま皮を剥がされるんや。
そりゃ、ウチが現場を見たわけちゃうけどな。
でも想像してみて。
それってウチらが欲しがらへんかったら助かる命なんちゃうって思うねん。
欲しがる人がなくなったら殺す職業の人もいらんようになるやん。
それって保健所の犬や猫もそうやで。
自分の家で飼ってたのに引っ越すからとか年とったからいうて
保健所に持ち込む人がおるねんて。おかしいやん。家族ちゃうのん。
保健所に持ち込むってことは殺すってことやで。
それも職員さんに殺させるってこと。それやったら自分で殺してみぃな。
職員さんはみんな殺したいって思ってなんかないねん。
最後まで面倒みんと人任せにして、もしかして自分はまた新しい動物飼うの?
そんなんやめて。最後まで面倒みられへんのやったら動物飼わんとって。
産業化されてしもた命の売り買いもそうや。
ペットショップの現実はchinatsuさんのフライヤーを読んでな。
殺されてエエ命なんかこの世にない。
だからアタシは戦争も反対。殺されるのはイヤやし、殺すのなんかもっとイヤ。
みんなみんなつながってるねん。命のことやねん。
けど、いくらイヤやって言うても権力もお金もないようなウチらは
一番に犠牲になる。
だから始まる前になんとかせな!
贅沢したいわけちゃう。普通に平和に暮らしたいねん。
泣いたり笑ったり怒ったり。
ほんでアタシはこうしてずっと踊りたいし、作品も創りたいし舞台もやりたい。
たまには美味しいもん食べたり旅行もしたいねん。
山みて、海みて、花みて、トンボみて。
鳥のさえずりが聞こえる風景の中でずっと暮らしたい。
そこらへんで犬やら猫やらと触れ合える景色の中にいたい。
もしか戦争になったら、そんな日常ともおさらばやで。
それに韓国にも中国にもアメリカにもヨーロッパにも友達が住んでるねん。
どことどうなっても困るねん。イヤやねん。大事な人らやねん。
だからアタシは政治のことにもちゃんと目ぇ光らせて
反対の時は反対って言うことにした。
安保関連法案には反対です。
あんな卑怯な採決のしかたで通ってしまったし、なんや出来レースのニオイが
ぷんぷんしててものすご腹立つけどまだ廃案にすることは可能らしいよ。
全身で思いっきり安保法案反対するで〜。
次の選挙では安保法案反対派に票を投じます。
みんなも流されんと自分で考えてみてな。命のことやさかい。
生活に直結する話やさかいな。熱く語ってしもて堪忍な〜。
けど一番大事なんはLOVE&PEACE!やで。

Rei works 山田レイ