レーゾンデートル(6)

公演前後、様々な方から声をかけていただき、またメールや手紙といったもので
励ましていただいたり、感想を聞かせていただけたりした。
本当にありがとうございました。
今回は行けないけど、と丁寧にお手紙を書いてくださり近況も同時に報告してくださる。
公演にも沢山の方が来てくださったけれど懐かしい顔ぶれも新しい顔ぶれも様々だ。
でも当然のことながらずっとつながっているからこそのことだと思い至ったのは
実は本番中だった。
ソロの作品で踊りながら苦しかった時を想い、再現し、ようやく解放された後
自分が脱ぎ捨てた衣をどうしても触れずにいる描写があるが、その辺りから
この会場にいる人達、そして手紙やメールをくれた人達、スタッフ、共演者。
みんなみんな私とつながっているからこそ、今ここで集っているのだという実感。
当時、そのまま衣を見限って、もう二度と踊らないと決めたからと頑なになり
遠ざかっていたなら今現在の私はここでこうしてはいなかったなぁ、としみじみと
感じながら踊っていたのだった。
多くの方が、その衣を脱ぎ捨て、白い衣装で舞う姿に同調して深呼吸をし
観ている方も気持ちが軽く明るくなったと言ってくださった。しあわせだった。
アキの作品は、練習そのものはそんなに長くやっていないけれど特に不安もなく
毎回爆笑しつつも要点は押さえた練習で不思議に阿吽の呼吸でやれた気がする。
彼女達が真剣に、かつ本番を最大限に楽しんでいるのがこちらにも伝わり楽しかった。
キャトルセゾンは言わずもがな、だ。長い期間にわたる練習をともにしたメンバー。
当日まではアドバイザーとして、当日は受付周りの事を一手にお任せしているイズミ。
お手伝いしてくれたレイワークススタッフや有志のみなさん。
照明家の栗原氏、舞台監督の宮本氏、音響王子の三橋氏、今回は裏方だったAZ。
みんなにありがとう。