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レーゾンデートル(5)

公演

2日目が終了し、ルヴェが終わるなり袖でMさん泣き崩れる。
「やってしまいましたぁ〜」何事ですか!あぁでもゆっくり聞いている暇がないよ。
レセプションに出なきゃ。「う。う。うん。後でゆっくり聞く」とは言ったものの
そんなに泣き崩れるほど何をしたんや?とめっさ心配しながらお客様の対応。
ひととおり歓談とお見送りののち、Mさんを見ると究極のしょんぼり顔。
泣きそうっていうか既に号泣した後である。いったい何したん?
「(振りで)飛び込んだ時に、頭が真っ白になって、えぐえぐえぐ…」また泣く。
どんなにどうなったかはわからない。一緒に踊ってるしね。でもやってしまったもん
どうしようもないじゃん。時間は巻き戻らないのだし。かといってええよ、とも言えず。
困ったな、こういう時。怒るわけにもいかないし、なんでそんな事したのというのも
的外れだし。なぐさめるというのも、なんだか違う気がするし。どないするんですか。
まぁ本人も間違うということの重大さを分っているだけにそうやって泣くのだろうけど
うん、やってしまったもの、どうしようもない。しゃーないね、としか言えなかった。
でもお客さんからはもっと衝撃的なお話を聞かされたのだった。
「中の一人、Tシャツ着てはらへんかったよ」???言われてる意味がわからん。
え?どゆこと?「だから、ひとり誰か衣装を着けてなかってんてば」
!?マジですかっ。全然気がつかなかったよ。一緒に踊ってても。
私と離れた位置の人やったんかな?「隣の人やったで」ええええ〜〜〜〜〜っ?
あとで問いただしてみると、Tちゃん大失敗の巻だったらしい。やってくれはるわ。
そっちの方が衝撃がすごくてMさんの失敗なんかふっとんだよ。
しかし実はそれは単なる隠れ蓑らしく、もしも懺悔の部屋を設けたとするならば
ほぼ全員が列をなし私に懺悔したらしいことがうかがえるのだが。どうなのよ、みんな。
終了後、撤収作業。疲れている肉体にムチ打ちつつ、またしても軍手をはめて資材を
運び出す。さっきまで踊ってたよね?私達。昨日の搬入から搬出が繋がってる感じ。
踊った気がしない(笑)その後、魂抜けつつも場所を移して打ち上がる。
色々失敗はあったものの、それぞれの顔は清々しい。満ち足りた顔している。
終演後のレセプションでのお客様の反応、また前日夜の各自に入ったメール。
どれをとっても今回は好評といってよいと思えるものだった。
そりゃまぁどの人にしても直接悪しざまに言うというのは滅多にないだろうし
ずいぶんと割り引いて評を受けているつもりだけれど、今回は確かに好評が多い。
構成が良いとも言われた。ソロに始まり、4人のパフォーマンス、13人の作品。
人数が増えて行く迫力とそれぞれの作品の色合いと。ありがたいお言葉です。
実は私は上演時間の短さの勝利(?)じゃないかと思っている。
「あぁもうちょっと観たい!」と思う長さで終えること(笑)
人間歳とると2時間以上の催し物はキツイと酒井順子さんや阿川佐和子さんも言ってる。
あながち間違いじゃないと思った次第。