レーゾンデートル(1)

いよいよだ。普通に起きて、普通に朝食(少しだけ)AZが家まで来るのを待ち
いざ出発!30分で到着する。着くとメンバーもわらわらと集合し出していた。
まずは私の車の荷下しを手伝ってもらう。そのうちに舞台さん到着。
メンバー全員、軍手をはめてガンガン荷下ろしを手伝ってくれる。自主的に。
全員でえっちらおっちら運び込んで、たいがい腕が死ぬ…プルプルする〜と言いながら
誰ひとり文句を言わず本当に自分の出来ることを見つけてやってくれているので
こんなにありがたい光景があるだろうか。…ん?なぜ男性がいないのか。
もちろん舞台さんも、照明さんも男性の手が少しはあるが…ONさん?どこ?
この段になって携帯を確認してみたら「すみません。遅れます」
な〜ん〜だ〜と〜!?(-_-)/~~~ピシー!ピシー!くぉら〜!こんなに大量の!モノを!
女子(オバサン)が!運んでいるというのに!機材のみならずパイプイスから箱馬も!
これはもうペナルティですね。別にこんなことしなくて済む時に遅れちゃうくらいは
大したことは無い(そんなことない)けど、今回みたいな自主公演は絶対にアカン!
とかそんなこと思う暇もなくどんどん運んでどんどん積み上げて、さてリノ敷くよ。
ONさん登場。今かよ!VIPですか?もしかして。
思わず態度がつっけんどんになったかもしれない。彼にはこの暴露にて贖罪とする。
さて、気を取り直して。
リノが敷け上がり次第ゲネ。ん?ゲネ?場当たりは?時間ない。そうですね。
ま、みんなそこそこ広いところで練習もしたんだから大丈夫よ。
水と同じでその容器(大きさ)にのっとって動けるでしょうに。大人なんだし。
えぇ、一部地域ではスパルタと言われているそうです。そうかな〜?普通だけどね。
やっているうちに照明の熱でリノが伸びて波打ってきた。つまづく人多数。
これは敷き直しですね。ゲネが終わったところで既に開演1時間前だった。
え〜と。なんだかこのまま本番行っちゃう感じね?みんな大丈夫かしら〜?
といっても今回私の出番が一番多い。なんてたって三部作全てに出演するのだから。
顔を(化粧)をすこしばかり直していたら開場したようで。うむ。一向に緊張しない。
どないしたもんかしら。いいのかしらこれで、と思いつつ本番を迎える。