揺れる30代

夜、編集してアップした音楽について音響王子とメッセージでのやり取り。
ひと通りの音楽についての色々が終わった時にふと王子が先日、ニットの稽古場での
出来事を言い出したので、それについて色々と話をした。
やっぱりね、こういう業界ですから。親からはいろいろ言われるわけですよ。
特に女性は。ま、この業界でやっていくということ自体、親からしてみれば
「なにを寝ぼけたこと言ってるんだ」ということになるんですよ。
そりゃそうだろうなぁ。保証もない肉体労働だし。ヘタすりゃ国民年金だって払えない。
わたしも若い頃どれだけ滞納したか。だって無理だもん。働けないし。
働いてたらレッスンする暇なんかありゃしないんだから。
だから挫折する。どちらかに。大体は20前後、25前後、そして30前後。
30前後まで引っ張れたら大したもんだと思う。そして30代ともなれば今度は違う意味で
リミットがでてくる。結婚問題、出産問題。余計なお世話だと思うよね〜。
親にしてみれば(世代にもよるだろうけれど)子供の将来の事を考えての助言だろうし
親なら誰しも子供には苦労なんかして欲しくはないわけで。
でも、認識に行き違いがある場合がほとんどだったりもする。
確かに「お金もなくてどうやって生きて行くのか」は切実な問題なのだけれど
ひとによってはお金や日々の安定よりも大切と思えるものがあるのです。
価値観の違いといえばそれまでなのだけれど、人はパンのみに生くるにあらず、です。
なによりも人生はたとえ子供と言えどもその人のモノなので、親が子供の人生を
生きて行くわけでなし、反対もまた然り。
どちらもが歩み寄れれば一番いいのだけれどね。
子供が親のモノなのはいつまででもであるけれど、自立するまででもある。
子供が親に返せるものは生きている事、じゃないのかなぁ。